中国で発売される、テスラのモデルYLに関するさまざまな情報が、SNSを中心に出回っています。2+2+2の6人乗りシートが採用されることが話題のモデルYLですが、それ以外にも、2025年8月19日までに判明したスペックや価格などについてまとめていきましょう。
主要スペック
乗車定員:6人(3列シート、2+2+2レイアウト)
ボディサイズ:全長4976mm、全幅1920mm、全高1668mm、ホイールベース3040mm(現行モデルYより150mm長い)
航続距離:最大751km(CLTCモード、78.4kWhバッテリー)、EPA推定327マイル
パワートレイン:デュアルモーターAWD(フロント142kW、リア198kW、合計340kW/約456馬力 現行のモデルYより高出力)
0-100キロ加速:4.5秒 最高速度:201km/h
バッテリー:82kWh LG製NMCリチウムイオン
車両重量:2088kg
エクステリア
モデルYLは、シャープなノーズ形状のフロントデザインとフル幅LEDデイタイムランニングライトを採用。モデル3「ハイランド」やサイバートラックのモダンなテイストを取り入れ、Cピラーやリアデザインは高級感を強調。新色「スターライトゴールド」(追加コスト:1670ドル)や新デザインホイール、スポイラーを装備し、19インチホイールと169mmの地上高を備えます。


インテリアと装備シート構成
3列6人乗り(2+2+2)。1列目は換気機能・ヒーター・電動レッグサポート付き、2列目はキャプテンチェア(電動アームレスト、換気・ヒーター、追加エアベント)、3列目はヒーター・電動折りたたみ・専用エアベントを装備。2・3列目はフラットに折りたため、広々とした収納スペース(2539L)を確保。

ディスプレイ:16インチ中央スクリーン(フレームレス設計)と8インチセカンドロースクリーンで後席エンタメやエアコン操作が可能。
その他:オールブラックヘッドライナー、RGBアンビエントライト、シルバーメッキガラスルーフ、HEPA空気ろ過システム、18スピーカー+サブウーファー、リア12V電源を搭載。静粛性や防音性も強化。

サスペンションと運転支援
第二世代サスペンションシステム(連続可変ダンピング)を採用し、快適な走行を実現。8つのカメラ(フロントバンパーカメラ含む)や強化オートパイロット(オプション、3.2万元)を搭載。ステアリングウィンカーは物理レバー式を採用し、直感的な操作性を確保。
価格とグレード
販売価格:33万9000元(約710万円)から。現行のモデルYロングレンジAWD(31.35万元)よりやや高め。
グレード展開:35万~40万元のグレードも予定。2WDモデルは未定(今後登場の可能性あり。
内装オプション:ライトグレー内装は後日発売予定。

モデルYLは、中国のSUV人気(6~7人乗りの中型・大型EV)とファミリー需要に応える設計となっています。BYD Tang LやLi Auto L8など競合との差別化を図りつつ、テスラのシンプルかつ高品質なEV哲学を維持。豪華装備(冷蔵庫など)は非搭載ですが、3列目の実用性や後席快適性を強化し、2024年下半期の販売減少を挽回する戦略モデルです。納車開始は2025年9月。このモデルが中国でヒットすれば、それ以外の地域での販売も実現するかも知れません。
以下は、テスラモデルYLのイメージ動画です。
Tesla has released a new video of the Model Y L pic.twitter.com/zPBRGnjhMM
— Sawyer Merritt (@SawyerMerritt) August 19, 2025