テスラは2025年8月29日、電動クロスオーバー「モデルY」の最高性能グレード「パフォーマンス」の新型モデルを欧州市場で発表しました。リフレッシュモデルとなる今回のパフォーマンス版では、走行性能の向上はもちろん、サスペンション機構や内装装備の大幅なアップグレードが図られています。
最も注目すべきは加速性能で、0-100km/h加速は3.5秒を実現。これは、同じモデルYのロングレンジ版より1.3秒も速く、EVクロスオーバーとしては非常にアグレッシブ。最高速度も時速250km/hと、ロングレンジ版を49km/h上回っています。
パワートレインの詳細について、テスラは具体的な出力数値を明かしていませんが、前後に配置された2基の電気モーターに加え、高密度セルを採用した改良バッテリーパックを搭載していることが判明しています。このバッテリー改良により、WLTP基準での航続距離は580kmを確保。これはロングレンジ版の586kmとほぼ同等で、高性能グレードでありながら実用性を犠牲にしていない点が評価できます。

シャシー面では、新開発のアダプティブサスペンションが大きなトピックです。路面状況や運転スタイルに応じてリアルタイムで減衰力を調整するこのシステムには、複数の走行モードが用意されており、ドライバーの好みや走行シーンに応じた設定変更が可能です。従来のモデルY各グレードが採用する周波数選択式ダンパーからの大幅な進化となります。車高はロングレンジ版より16mm低い151mmに設定され、よりスポーティな走りを追求した設計となっています。
外観デザインは、専用のエアロパーツが採用され、特にリアスポイラーによってスポーツ性が強調されています。足元には新設計の21インチ「アラクニッド2.0」ホイールが装着され、これはモデルY史上最大サイズとなります。車両重量は2033kgでロングレンジ版より36kg増加していますが、これは主にパフォーマンス向上のための装備追加によるものと考えられます。

内装では、センターディスプレイが15.4インチから16インチへと大型化され、解像度もウルトラHDに向上しました。また、太もも部分の調整機能付きスポーツシートが新たに採用され、電動調整、シートヒーター、シートクーラー機能を標準装備しています。キャビン各所にはカーボンファイバー素材のアクセントが配され、プレミアム感が演出されています。オーディオシステムは16スピーカー仕様が標準となります。

モデルYパフォーマンスの価格は6万1990ユーロ(約1065万円)からで、ロングレンジ版より9000ユーロ(約154万円)高い設定となっています。欧州での納車は来月から開始予定ですが、日本を含むその他市場での展開時期は未定です。