テスラの新拠点「テスラ沖縄」がイーアス沖縄豊崎内に2025年8月8日にオープンしました。那覇空港からアクセスしやすい立地で、観光客にも利用しやすい環境が整っています。今回、同店舗でモデル3の試乗を体験した読者の方からレポートが届きました。テスラから得た情報なども加味して、沖縄でのEV利用について検証してみましょう。
テスラ沖縄は、大型商業施設「イーアス沖縄豊崎」の1階に位置する店舗です。イーアス沖縄豊崎は、豊見城市豊崎に伸びる全長700mの沖縄県最大級のビーチ「美らSUNビーチ」前に位置する大型商業施設。DMMかりゆし水族館を併設するほか、オーシャンビューを楽しみながら現地の食も楽しめる沖縄3番目の大きさのショッピングモールです。「沖縄アウトレットモール・あしびなー」とも隣接しており、観光客も多く集まるスポットとなっています。

テスラ沖縄の店舗面積は27.42坪で、営業時間は10:00から21:00まで。レンタカー利用の観光客が多く訪れるエリアでの出店は、沖縄におけるEV普及の新たなアプローチといえるでしょう。
今回試乗したのは、鮮やかなブルーが沖縄の青い空と海に美しく映える「モデル3」。ドアを開けて乗り込むと、まず目を奪われたのは、物理ボタンがほとんどない、驚くほど洗練された内装。メーター類も含めて全ての情報が15インチのタッチスクリーンに集約されていて、従来の自動車とは大きく異なる操作体験を提供してくれます。

ハイランド以降、ロードノイズが著しく軽減されたモデル3の静寂な走りは、沖縄の自然環境との相性が素晴らしい。スタートボタンも存在せず、アクセルを踏み込むと、静かに、そして滑るように走り出しました。耳に届くのは、かすかなモーター音と、窓を抜ける心地よい風の音だけ。風光明媚な海岸線では、車窓に広がるエメラルドグリーンの海と、穏やかな静寂の中で流れる時間が、なんとも贅沢な気分にさせてくれます。
沖縄本島は周囲476km、南北の直線距離で約107km、テスラの航続距離(モデル3 RWDで最大594 km)であれば充電の心配なく島内を周遊できます。

ただし、充電インフラについては課題も見えました。現在、テスラ専門の急速充電器「スーパーチャージャー」が設置されていない沖縄県では、テスラを所有する際には、当然、自宅充電が中心。自宅に充電設備があれば、帰宅後に充電し、翌朝は満タンの状態で出発できるため、ガソリンスタンドに寄るという概念そのものがなくなります。
今回のような試乗やロングドライブにおいては、CHAdeMOの充電器を活用することになります。ただ、テスラでCHAdeMOを使って充電する際に必要となるCHAdeMOアダプターは、国内では在庫不足でなかなか手に入らないのが現状。島内の既存急速充電器の利用には、大きな制約がある状況です。テスラは新規アダプターの開発を表明していますが、やはり沖縄でのEV普及には充電インフラの整備が重要な課題となりそうです。

テスラによると、沖縄県にもスーパーチャージャーの設置を予定して検討を進めているとのこと。スーパーチャージャーが主要ポイントに設置され始めれば、沖縄でのテスラライフがより充実したものになることが予測できます。まず、早いタイミングでのスパーチャージャーの設置を待ちたいところですね。
また、今回の試乗ドライブで実感したのは、「降車時も車内の空調を維持する機能」が実用的ということ。真夏の沖縄では、少し車を離れるだけでも車内はすぐにサウナ状態になりますが、この機能を使うと車を離れている間も車内温度を快適に保てるため、買い物や観光地での短時間駐車時にも快適な車内環境を維持できました。ペットを車で待たせておく際にも安心して利用できる、利便性と安全性を兼ね備えた、テスラならではの心遣いだと感じました。

沖縄でのテスラの試乗は事前予約制で、公式サイトより申し込めます。テスラ沖縄の店舗で販売スタッフによる車両説明を受けてから、テスラでの南国ドライブを体感することができます。

テスラ沖縄
営業時間:10:00 – 21:00
住 所:沖縄県豊見城市豊崎3-35 イーアス沖縄豊崎 1F
電話番号:0120-966-774
ストア面積:27.42坪
試乗予約:www.tesla.com/ja_jp/event/okinawa


