電気自動車(EV)向け充電サービスを展開するテラチャージは、2025年9月29日、超急速充電器および普通充電器の料金を業界最安値水準とする特別価格での期間限定キャンペーンを10月1日から開始すると発表しました。
キャンペーン期間は2025年10月1日から2026年3月31日まで。対象は日本全国に設置しているテラチャージの国内充電スポット約5000口で、道の駅、商業施設・ホテル・ゴルフ場、コインパーキングなどに設置された充電器が含まれます。同社の累計設置口数1万5668口のうち、自宅や社用駐車場等に設置された基礎充電器はサービス対象外となります。

料金体系では、月額利用料はすべての充電器で無料で、使用毎に充電料金が課金されます。今回の期間限定キャンペーンでは、普通充電器の3kWが通常価格3.3円/分からキャンペーン価格2.5円/分に、6kWが通常価格6.6円/分からキャンペーン価格5円/分に引き下げられます。急速充電器では、50kWが通常価格49.5円/分からキャンペーン価格44円/分に、90kWが通常価格72円/分からキャンペーン価格44円/分に、150kWが通常価格90円/分からキャンペーン価格44円/分に設定されました。特に90kWと150kWの急速充電器では大幅な値下げとなり、出力に関係なく一律44円/分の料金となります。
同社では「業界最安値水準」を、「全国で1000口以上の充電器を統一価格で提供する事業者の料金体系を基準とした位置づけ」と定義しており、主要事業者との比較において競争力のある価格設定を実現したとしています。
今回の料金改定について、同社代表取締役副社長COOの中川耕輔氏は「これまで設置先ごとに料金がバラバラで、ユーザーからすると非常にわかりにくい状況でした。充電インフラで大事なのは、自分がよく使う場所にあること、お財布に優しいこと、そして使いやすいことです。弊社のサービスであればどこで使っても適正な料金設定、という認知を作っていきたい」と説明しています。

また今回のキャンペーンと併せて、QRコード決済(ゲストモード)機能を新たに追加し、利便性を大幅に向上させました。この機能により、専用アプリを利用せずに充電器を使用することが可能となり、各充電器に設置されたQRコードをスマートフォンで読み込むだけで充電を開始できます。電話番号や名前などの個人情報入力は不要で、PayPayやApple Payなど幅広いキャッシュレス決済に対応しています。
さらに、EV充電アプリ「テラチャージ」もiOS版・Android版ともにリニューアルされ、より直感的で使いやすいデザインと操作性を実現したということです。

中川氏は「いいサービスであれば、EVオーナーの方々は長く使ってくれます。ユーザーに愛されるサービスでないといけない。そのために料金の透明性と利便性を高めていきます」と述べています。
なお、一部の設置場所ではキャンペーン価格が適用されず、対象外スポットはアプリ上で確認できます。現在、約95%の設置先で新料金への切り替えが完了しており、残り5%についても交渉を進めているとのこと。
同社は「EVをもっと身近に」をテーマに、より多くの方にテラチャージを気軽に体験してもらうため、今回の期間限定キャンペーンを実施するとしており、EVユーザーの利便性向上を後押しし、日本国内における充電インフラの普及を加速していく考えです。