テスラのロボタクシー「サイバーキャブ」が、2025年11月5日から10日まで上海で開催される「中国国際輸入博覧会」で展示されることが明らかになりました。Electrekが報じています。
サイバーキャブは、テスラが開発する2人乗りの完全自動運転車両です。ステアリングホイールもペダルも装備されておらず、完全自動運転(FSD)での走行を前提とした車両です。
中国国際輸入博覧会は、中国政府が主催する世界最大級の輸入促進イベント。今回のサイバーキャブ展示は、アジア太平洋地域での初公開となります。
中国は、自動運転技術の開発と実用化において世界でも最も積極的な国の一つです。北京、上海、深圳などの主要都市では、すでに限定的なエリアでロボタクシーサービスの試験運用が行われており、規制環境も段階的に整備されつつあります。

また、テスラはギガ上海でモデル3とモデルYを大量生産しており、この既存のインフラとサプライチェーンを活用できれば、サイバーキャブの中国展開もスムーズに進む可能性があります。
一方で、中国国内にはBYD、AutoX、Pony.aiなど、自動運転技術を開発する強力な競合企業が存在します。テスラがサイバーキャブを中国市場に投入する際には、これらの競合他社との技術競争だけでなく、中国独自の規制や安全基準への対応も課題となるでしょう。

