トヨタ自動車は2月2日、軽商用車「ピクシス バン」にバッテリーEV仕様を追加し、発売を開始しました。
ピクシス バンはダイハツ工業の「ハイゼット カーゴ」のOEM車で、今回追加されたBEV仕様は、スズキ、ダイハツ、トヨタの3社が共同開発したBEVシステムを搭載しています。開発にはCommercial Japan Partnership Technologiesも企画段階から参画し、ラストワンマイル輸送に最適な仕様を追求しました。
BEVシステムには「e-SMART ELECTRIC」を採用し、モーター、インバーター、減速機を一体化したe Axleを後輪に配置しています。最高出力は47kW、最大トルクは126N・mを発揮します。バッテリーは容量36.6kWhの薄型リチウムイオン電池を床下に搭載し、一充電あたりの航続距離は257km。これは軽商用BEVバンとして国内最長の航続距離です。

急速充電に対応し、電欠ランプ点灯から満充電量の約80%まで約50分で充電可能です。普通充電は6kW出力で約6時間となっています。
荷室は荷室長1920mm、荷室幅1270mm、荷室高1250mmを確保し、最大積載量は350kg。荷室フロア地上高は630mmに設定されています。これらの数値はガソリン車と同等です。

車両には最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備し、インストルメントパネル下部にアクセサリーコンセントを設置。走行中も給電が可能で、電動工具の使用や充電に対応します。また、V2H機能も標準装備し、別売りのV2H機器と接続することで家庭用電力として利用できます。
装備面では、シートヒーター、オートエアコン、アクティブマルチインフォメーションメーター、USBソケットなどを採用。予防安全機能「スマートアシスト」も設定され、交差点右折時の対向車や右左折時の横断歩行者も認識します。

メーカーオプションとして、キーフリーシステムや電動格納式ドアミラーなどを含む「省力パック」(7万7000円)と、スマートインナーミラーとバックカメラの「視界補助パック」(6万6000円)を用意しています。
販売店装着オプションでは、「トヨタ6kW充電器」と「トヨタ充電器用デマンドコントローラー」を設定しています。また、月額基本料金無料の充電サービス「TEEMO」に申し込むことで、トヨタ・レクサス販売店の充電器を利用できます(充電利用分のみ支払い)。
価格はデラックスグレード(4人乗り・2WD)が314万6000円で、月販目標台数は50台となっのこと。生産はダイハツ九州の大分工場で行われます。

