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アウトドアに全振りしたEV! KIA、「PV5」ベースのオフロード用EVコンセプトを公開

 KIAアメリカは、2024年11月5日にラスベガスで開幕された2024年SEMAショーにおいて、アウトドアライフスタイルを意識した2台の新型EVコンセプトを世界初公開しました。

 今回公開されたのは、3列シートのSUV「EV9 ADVNTRコンセプト」と、2025年初頭から日本国内での販売が予定されている商用車「PV5」をベースにした「PV5 WKNDRコンセプト」の2台。いずれも、KIAデザインセンターアメリカ(KDCA)によってデザインされたモデルです。

PV5 WKNDRコンセプト(左)とEV9 ADVNTRコンセプト(右)
PV5 WKNDRコンセプト(左)とEV9 ADVNTRコンセプト(右)

 EV9 ADVNTRコンセプトは、2025年モデルのEV9をベースに、より本格的なオフロード性能を追求したモデルです。標準モデルから3インチのリフトアップを施し、フロントおよびリアフェイスをよりラギッドなデザインに変更。ロッカーパネルも強化され、オフロード走行時の車体保護にも配慮されています。ルーフには専用のキャリアを装備し、ルーフテントの搭載も可能です。

EV9 ADVNTRコンセプト
EV9 ADVNTRコンセプト

 一方、PV5 WKNDRコンセプトは、2024年1月に北米ラスベガスのCES 2024で発表された電気商用車(PBV: Platform Beyond Vehicle)シリーズのPV5をベースとしたモデル。リフトアップとオフロードタイヤの装着により、アウトドアでの使用に適した仕様です。「ギアヘッド」と呼ばれる収納システムでは、車外にも収納スペースを確保。さらに、このスペースは移動式キッチンとしても活用できる設計です。

PV5 WKNDRコンセプト
PV5 WKNDRコンセプト

「ギアヘッド」と呼ばれる収納システムで車外にも収納スペースを確保
車外にも収納スペースを確保したPV5 WKNDRコンセプト

 また、PV5 WKNDRコンセプトには、ソーラーパネルと独自のハイドロタービンホイールを搭載し、バッテリーの充電が可能です。車載コンプレッサーも装備され、タイヤ空気圧の調整やキャンプ用マットレスの空気入れなど、様々な用途に対応できます。

PV5 WKNDRコンセプトはソーラーパネルを搭載
PV5 WKNDRコンセプトは、ソーラーパネルを搭載

 SEMAショーでは、これら2台のEVコンセプトに加え、ギリシャ神話にインスパイアされた3台のカスタマイズSUVも展示されました。「Sportage THETIS」「Telluride ZEUS」「Sorento GAIA」と名付けられたこれらのモデルは、それぞれ水の女神、空と雷の神、大地の女神をモチーフにデザインされています。

 KIAアメリカのスティーブン・センターCOOは「KIAの多用途性と適応性を次のレベルに引き上げるべく、これらのコンセプトを開発しました。SEMAショーは創造性を表現する絶好の機会であり、KIAの自動車の未来像を示すものとなっています」と述べました。

PV5 WKNDRコンセプト(左)とEV9 ADVNTRコンセプト(右)
PV5 WKNDRコンセプト(左)とEV9 ADVNTRコンセプト(右)のリア

 なお、今回発表された2台のEVコンセプトは展示用モデルであり、市販の予定はないとのことです。

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