ホンダは2025年9月12日、新型軽EV「N-ONE e:」の発売に合わせて、EV向けの新たな充電ネットワークサービス「Honda Charge(ホンダチャージ)」の提供を開始しました。
Honda Chargeは、CHAdeMO規格に準拠したものとしては日本で初めて、EVと充電器の自動認証を行うプラグアンドチャージシステムと、専用スマートフォンアプリによる充電器検索から、「予約」「充電状態の管理」「決済」までを一括で行うシステムで構成されています。
プラグアンドチャージシステムでは、EVに充電プラグを差し込むだけで自動的にユーザー認証、充電開始、決済が行われます。これは、テスラオーナーがテスラ車をスーパーチャージャーで充電するのと同等の利便性と言えます。つまり、従来必要だった認証用カードやスマートフォンによる操作、充電器のボタン操作などは一切不要で、EVの充電が圧倒的に簡単になります。現時点での対応車種はN-ONE e:のみとなります。

Honda Chargeに対応した充電器は現在、全国のHonda Cars 52店舗に設置されています。同社は今後、Honda Carsへの設置拡大に加えて、商業施設などを中心に2030年までに数千口規模への拡大を計画しています。
専用スマートフォンアプリ「Honda Charge」では、充電器の検索・予約から決済まで一括管理が可能で、計画的な充電プランの立案をサポートします。アプリを通じて、プラゴが設置する732基の充電器(急速充電器103基、普通充電器629基、9月11日時点)での充電も利用できます。

ホンダは協業先のプラゴと、EVに充電プラグを差し込むだけで充電と決済ができるシステムの共同開発契約を2024年8月に、公共充電ネットワークの拡大に関する業務提携契約を2024年10月にそれぞれ締結し、実用化に向けた準備を進めてきました。プラグアンドチャージの認証には、プラゴ提供のサービス「&GO」を導入しています。
同社はこれらの取り組みにより、EVの普及促進とカーボンニュートラル実現に向けた環境整備を加速させるとしています。