中国の自動運転企業WeRideと米配車大手Uberは11月26日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、レベル4の完全無人ロボタクシーの営業運行を開始しました。中東で初めて、また米国外でUberアプリ上での完全無人運行が実現した初の事例となります。
今回の運行開始は、米国外では世界初となる都市レベルでの完全無人ロボタクシー許可によって実現しました。運行はヤス島からスタートし、利用者はUberアプリの「Uberコンフォート」や「UberX」のほか、自動運転専用カテゴリー「オートノマス(Autonomous)」から配車可能です。車内には安全監視員が乗車せず、完全無人での営業運行となります。
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WeRideは2021年からアブダビでロボタクシーを運行しており、同地域で4年間の先行優位性を持ちます。2023年にはUAEで初めて全種類の自動運転車両をカバーする国家ライセンスを取得しました。Uberとの提携は2024年12月に開始され、米中以外では最大規模の商業ロボタクシーサービスとなっています。2025年7月にはアル・リームやアル・マリヤを含むアブダビ中心部の約半分をカバーするまでに拡大しました。
現在、WeRideは中東地域で100台以上のロボタクシーを運用しており、両社は今後数年間で数千台規模まで拡大する計画です。完全無人化と車両稼働率の向上により、サービスの損益分岐点到達が見込まれています。
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