日本でも日常的に使用する人が増えてきている電動スクーターには、現在、海外で話題となっている製品があります。それが、世界最大の二輪車トレードショーの1つでもある、ドイツの「ユーロバイク2023トレードショー」で発表された、太陽光発電型電動スクーター「ソーラースクーターS80」です。このスクーターは、ご覧のとおり全身が太陽光パネルで覆われていて、なんと、自ら太陽光で発電をし、その電力で走るスクーターなのです。
メーカーはJiangsu SnailZhixing Technology Co., Ltd.。中国の無錫市にある大規模な太陽エネルギー製品を中心とした新エネルギーアプリケーション企業です。現在、彼らは、「ユーロバイク2023トレードショー」をはじめとした世界各国のイベントに参加して「ソーラースクーターS80」を精力的に売り込んでいます。
「ソーラースクーターS80」には 、468Wh のバッテリーが搭載されており、航続距離は最大 35 km 。太陽エネルギーを使用する場合、フル充電には 7 ~ 14 時間かかる場合がありますが、言い換えれば、天気の良い昼間、外にスクーターを置いておくだけで、充電は必要ないということです。
この電動スクーターは、後部に取り付けられた 350W モーターによって最大時速 25 kmでの走行が可能。厚さ 130 mm の 10 インチ タイヤが装備されていて安定した走行が楽しめます。また、折りたたみ可能なハンドルにより、スクーターの保管や持ち運びは簡単ですが、重量40 kg と少し重いのが難点です。 現在、発売日や場所は不明ですが、「ソーラースクーターS80」は1400ドル(約20万円)で販売予定とのこと。
天気の良い日、屋外に置いておけば充電ができる便利な太陽光発電型電動スクーターには、位置追跡と盗難防止のためのGPSが内蔵されていて安心。こんな風に充電や航続距離の悩みから解放してくれる「ソーラースクーターS80」のような製品こそが、スマートモビリティの新しい価値観と方向性を示してくれるのかもしれません。
Jiangsu SnailZhixing Technology Co., Ltd.のHP