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サイバートラックのデザインは、誰がやってるの?「サイバートラックについて、知っておきたい10のこと」PART7

 2023年11月30日(日本時間12月1日)、テキサス州オースティンでサイバートラックの納車イベントが行われました。EVcafeでは「サイバートラックについて、知っておきたい10のこと」と題して、いま、世界がもっとも注目するEV、サイバートラックに関するQ&Aを日替わりでお届けします!

 Q7 サイバートラックのデザインは、誰がやってるんですか?
 A フランツ・フォン・ホルツハウゼンです。テスラの前は、マツダやVWで働いてました。

 S3XYな各車はもちろん、サイバートラックやセミに到るまで、テスラのカーデザインを担っているのがフランツ・フォン・ホルツハウゼン。ドイツ系で、コネティカット生まれのアメリカ人です。フォルクスワーゲンやGMを経てマツダに勤務していたところ、2008年頃にイーロン・マスクに誘われ、以後今日に到るまでテスラのチーフデザイナーを務めています。

納車イベントでのフォン・ホルツハウゼン(出典:TESLA公式Youtube) 
納車イベントでのフォン・ホルツハウゼン(出典:TESLA公式Youtube)

 2019年に行われたサイバートラックの発表イベントで、窓ガラスに鉄球を投げたらヒビが入っちゃったというアクシデントがありました。あのイベントで、鉄球を投げていたのがフォン・ホルツハウゼン。本記事のメインカットは、その発表イベントでのイーロン・マスクとフォン・ホルツハウゼンです。今回のサイバートラック納車イベントでは、野球のボールを投げて笑いを取っていましたよね。

2019年のサイバートラック発表イベントで、鉄球を投げ窓ガラスを割ったフォン・ホルツハウゼン(Photo USA TODAY Network/ アフロ AP/ アフロ)
2019年のサイバートラック発表イベントで、鉄球を投げ窓ガラスを割ったフォン・ホルツハウゼン(Photo AP/アフロ )

TESLA公式YouTubeのサイバートラック納車イベント、16分ぐらいからフォン・ホルツハウゼンが野球ボールを持って登場します。

 ホルツハウゼンは、イーロン・マスクを評して「彼は素晴らしいボスで、常に限界を突破しようとし、決して現状を受け入れることなく、可能な限りラジカルに挑戦し続ける人物です」と語ります。この言葉は、かつてのアップルにおけるスティーブ・ジョブズとジョナサン・アイブの関係性を想起させます。この2人の、主従関係を超越したコラボレーションによって、ジョブズの頭の中にある理想のガジェットを、チーフデザイナーのジョナサン・アイブが次々とプロダクト化していきました。テスラでは、イーロン・マスクとフランツ・フォン・ホルツハウゼンがこれと同様の関係性にあると思います。

2019年のサイバートラック納車イベントで、フランツ・フォン・ホルツハウゼンによって割られたガラス窓を見つめるイーロン・マスク(AP Photo/Ringo H.W. Chiu)
2019年のサイバートラック発表イベントで、フォン・ホルツハウゼンによって割られたガラス窓を見つめるイーロン・マスク(Photo/Ringo H.W. Chiu)

 フォン・ホルツハウゼンの話で興味深かったのは、「EVのデザインは、ICE車のデザインするのとどこが違うのか?」についての回答です。「EVは、バッテリーパックが床にあって、車輪の間にドライブユニットが配置されてて、スケートボードのようなもの。人間のための空間がその上にある。大きな金属の塊があるわけじゃなく、トランスミッションを通すトンネルや排気管などが車の真ん中を貫くこともない。そこは、オープンスなペースです。だから、私たちは車のオーナーに空間をたくさん還元できるのです」と。EVの方が、空間をデザインする自由度が高いということですね。だから、5人乗りだけじゃなくて、6人乗れる、7人乗れる車がテスラには設定できるんですね。

他のEV同様空間をデザインする自由度が高いサイバートラックのドライブユニット。同車では、ハンドルとタイヤを電気信号で接続する技術、ステアバイワイヤも採用されています(写真提供:TESLA,Inc.)
他のEV同様空間をデザインする自由度が高いサイバートラックのドライブユニット。同車では、ハンドルとタイヤを電気信号で接続する技術、ステアバイワイヤも採用されています(写真提供:TESLA,Inc.)

 今週は「サイバートラックウィーク」。EVcafeでは、日替わりでサイバートラックの情報をお伝えしていきます。

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