中国の電気自動車メーカー、シャオペン(Xpeng)が、電動SUV「G7」を中国で2025年7月3日に正式発売すると発表しました。同日19時30分から発売イベントが開催される予定です。
G7は6月11日から予約販売が開始されており、現地メディアのCnEVPostによると価格は23万5800元(約473万円)。シャオペンの既存SUVモデルG6と最上位モデルG9の中間に位置づけられています。
シャオペンのCEOである何小鵬氏は、G7について「スマートSUV市場において最先端技術と広々とした快適性を兼ね備えた稀有なモデル」と説明しています。

G7には、シャオペン独自開発のTuring AIチップを3基搭載し、2200TOPSを超える演算能力を実現。大規模言語モデルVLA+VLMを統合し、L3レベルの演算能力を持つ「初のスーパーAIカー」としています。また、業界最先端のAR-HUDや先読み機能付きAIシャシーなどの革新技術も搭載されています。
G7の発売は、6月26日に発売されたシャオミ初の電動SUV「YU7」の大きな成功の直後に行われます。YU7は25万3500元(約500万円)からの価格設定で、発売開始から3分間で20万台の注文を獲得し、18時間で24万台以上の確定注文(返金不可の注文)を記録する異例の成功を収めました。

YU7の成功により、中国の電動SUV市場では新たな価格基準が確立され、テスラ モデルYに代わる指標となっています。このため、新たに参入する電動SUVメーカーは、YU7との差別化を明確に示すことが求められています。

何小鵬氏は6月23日のWeiboへの投稿で、「YU7とG7には大きな違いがあり、異なるユーザーの多様で高度な要求に応える」と述べ、両モデルの組み合わせによって「単一モデルが市場を支配する現状を変える」との見解を示しています。
シャオペンは6月11日のG7発表時に、最初の46分間で1万台を超える予約注文を獲得したと発表しており、シャオミYU7に続く大成功を実現できるか注目されています。
