メルセデス・ベンツは2026年4月20日、新型の電動Cクラス(2027年型 C 400 4MATIC エレクトリック)を発表しました。

新型電動CクラスはEV専用アーキテクチャを採用したミッドサイズセダンで、ホイールベースは約2962mmと、内燃機関搭載の現行Cクラスセダンより約97mm長くなりました。全長は約4882mm、全幅はミラーを除いて約1892mm、全高は約1504mm。トランク容量は16.6立方フィート(約470リットル)で、フロントトランクも装備します。空気抵抗係数(Cd値)は0.22からとなっています。

パワートレインは、リアアクスルに永久磁石同期モーター(PSM)を搭載し、2速トランスミッションを組み合わせる構成です。1速はギア比11:1、2速は5:1で、走行状況に応じて自動的に変速します。フロントアクスルにはディスコネクトユニット(DCU)付きの電気モーターを搭載し、必要時のみ駆動力を加える4MATICシステムを採用。低負荷時にはモーターをほぼ瞬時に切り離すことで、フロントアクスルの損失を最大90%低減するとしています。

最高出力は482hp、最大トルクは590lb-ft(約800Nm)、0-60mph加速は3.9秒、最高速度は130mph(電子制御による制限)です。バッテリーは新開発のリチウムイオン電池で、使用可能容量は94kWh、800V充電に対応し、DC急速充電は最大330kW、AC充電は最大9.6kWです。WLTPモードでの航続距離は最大762km、10%から80%までのDC急速充電時間は約22分、10分の充電で最大325km分(WLTP)の航続距離を回復できます。

サスペンションは、オプションの「アジリティ&コンフォート・パッケージ」でエアマティック・エアサスペンションと最大4.5度の後輪操舵の組み合わせが可能。後輪操舵により最小回転半径は約11.2mとなります。エアサスペンションは、Car-to-X経由で得られる路面情報やグーグルマップのデータに基づき、スピードバンプ手前で減衰特性を自動調整する予測ダンピング機能を備えます。また、グーグルマップのデータを用いて可能な限り低い車高を維持することで効率を高めています。
熱マネジメントには、駆動モーターの廃熱、バッテリー、外気の3つの熱源を並列利用できるマルチソース・ヒートポンプを標準装備。メルセデス・ベンツによると、外気温マイナス7℃の環境下で20分間走行した場合、内燃機関搭載モデルと比較して車内が2倍の速さで暖まり、消費エネルギーは約半分に抑えられるとしています。

インフォテインメントには第4世代MBUXを搭載しました。オプションの「MBUXハイパースクリーン」は39.1インチのシームレスディスプレイで、Cクラス史上最大の連続スクリーン。第4世代MBUXは、車載インフォテインメントとして初めて、ChatGPT 4o、マイクロソフト・ビング、グーグル・ジェミニを状況に応じて使い分けるマルチエージェント方式を採用しました。

ナビゲーションは、グーグルとメルセデス・ベンツのパートナーシップに基づき、グーグルクラウドの自動車向けAIエージェントとグーグルマップを統合した仕組みを採用。「MBUXナビゲーション・ウィズ・エレクトリック・インテリジェンス」は、距離だけでなくエネルギー消費や交通状況を考慮してルートと充電計画を最適化し、急速充電に向けたバッテリーの予熱も自動で行うとしています。
ソフトウェア基盤「MB.OS」が車両全体を管理し、車両ソフトウェアのOTAアップデートに対応。購入後も「メルセデス・ベンツ・ストア」やメルセデス・ベンツ・アプリから追加機能を導入できる仕組みとなっています。

生産はハンガリーのケチケメート工場で2026年第2四半期から開始される予定です。欧州市場から販売が始まり、米国市場への導入は2027年前半を予定。価格は発売時期が近づいた段階で公表されます。日本市場への導入時期は現時点で未発表です。

