フォルクスワーゲンは2026年4月15日、電動コンパクトカー「ID.3」の後継モデル「ID.3 ネオ」を世界初公開しました。ドイツをはじめ多くのヨーロッパ市場では翌16日から先行販売が開始されており、同年7月の正式発売を予定しています。
ID.3は、フォルクスワーゲンが専用EVプラットフォーム「MEB」を採用した初の量産モデルとして2020年に登場し、同社の電動化戦略の起点となったモデルです。2025年だけで欧州全域で約7万8000台が販売された主力車種である一方、発売当初からステアリングのタッチボタンや空調操作のわかりにくさが指摘されており、2023年の最初のマイナーチェンジでも完全には解消されていませんでした。今回は名称変更を伴う実質的な全面刷新として位置づけられています。

外観はフロントを一新し、連続したライトストリップと発光するロゴを採用しました。ID.4やID.7と共通するデザインに統一されています。インテリアは従来の操作性の課題に対処し、物理ボタンを復活させた水平基調のダッシュボードに刷新されています。ディスプレイは10.25インチのデジタルコックピットと12.9インチのセンターディスプレイを組み合わせ、素材の質感も向上させました。


プラットフォームは進化版の「MEB+」に移行し、後輪駆動を維持したまま新開発の「APP350」モーターを搭載しています。バッテリー容量は50kWh・58kWh・79kWh、最高出力は125kW・140kW・170kWの3種類を設定しています。最大容量の組み合わせでWLTPモード最大630kmの航続距離を達成しました。急速充電は最大105kW(50・58kWhモデル)または183kW(79kWhモデル)に対応します。

機能面では、完全停止まで対応するワンペダルドライブを標準装備とし、最大3.6kWの外部給電(ビークル・トゥ・ロード)機能も搭載しました。インフォテインメントシステムには車内アプリストアが統合され、各種アプリの購入や追加が可能となっています。

フォルクスワーゲンのドイツ公式サイトによると、エントリーグレードである「トレンド」の現地販売価格は3万3995ユーロ(約640万円)からに設定されており、先代からの値上げ幅は小幅にとどまっています。日本市場への導入予定は現時点では発表されていません。
ID.3 Neo Gallery
















