フェラーリは2026年5月26日、ブランド初となるバッテリーEV「フェラーリ ルーチェ(Ferrari Luce)」を正式発表しました。2025年10月の資本市場説明会で存在が予告され、2026年2月に「ルーチェ」の名称が確定。米国向けデリバリーは2027年第2四半期を予定しています。

パワートレインは4モーター AWDで、最高出力は1113馬力(830kW)。0-96km/h加速は2.4秒を達成しています。バッテリーはSK On製の122kWh NMCで、航続距離はWLTP基準で約530km、EPA基準では約450kmが見込まれています。急速充電は350kW対応、フェラーリ独自の880Vプラットフォームを採用しています。

ボディは5ドアセダンで5人乗り。後席はコーチドアを採用しています。全長5026mm、全幅1999mm、全高1544mm、車重は2260kgです。トランク容量は約597Lで、フェラーリ史上最大の積載量となっています。

デザインは、アップル在籍時に数々のプロダクトを手がけたジョナサン・アイブ氏と、デザイナーのマーク・ニューソン氏が率いるクリエイティブ集団「LoveFrom」との共同作業によるものです。エクステリアからインテリア、インターフェースまで一貫したデザイン言語で統一されており、フェラーリは「数千の細部が積み重なって、単一の運転体験を生み出す」と説明しています。空力面ではフェラーリ史上最低の空気抵抗係数を達成し、アクティブ・エアシャッターや走行時に前部を10mm下げるライドハイト制御を採用しています。

サウンド面では独自の技術を搭載しています。アクセルレーターがモーターとリアシャシーの振動を収音し、アルゴリズムで不快な周波数を除去して「音楽的」な周波数のみを増幅。車内外に出力する仕組みで、EVならではの静粛性と走りの高揚感を両立させています。ステアリングホイールのパドルスイッチでは、トルクの出力特性を5段階で切り替えることができます。

価格は64万ドル(約9900万円)からで、マラネッロの専用工場「Eビルディング」で製造されます。

