プジョーは2026年6月12日、フランスのル・マンで開催したプレスカンファレンスで、新型「E-208 GTi」の同国での受注開始を発表しました。フランス市場での価格は税込4万2900ユーロ(約800 万円)から。同モデルはプジョー初の100%電動GTiであり、1980年代の「205 GTi」の系譜を受け継ぐ電動ホットハッチに位置づけられています。

米国EVメディアElectrekの記事によると、同車は復活した電動ホットハッチの潮流に連なり、刷新されたルノー5や280馬力のランチア・イプシロンHFと競合する立ち位置にあります。
技術開発は、WEC参戦ハイパーカー「9X8」を手がけるプジョーのモータースポーツ部門プジョー・スポールが担当しました。「M4+」電動モーターを搭載し、最高出力281馬力(207kW)、最大トルク345Nm。0-100km/h 加速は5.5秒で、Bセグメント最速を謳います。電動モーターはフランス・トレメリー工場で生産されます。

バッテリーは標準モデルのE-208と同じ総容量54kWh(実効51kWh)。GTi の高出力に合わせて熱管理を見直し、登坂などの高負荷下でも出力制限を発生させない制御を採用しました。WLTPモード複合一充電走行距離は、標準装着のミシュラン パイロットスポーツ 4S タイヤで 352km、オプションのハンコックVentus S1 Evo3タイヤで375kmです。

シャシーは標準のE-208をベースに、車高を25mm下げ、トレッドをフロント56mm・リア 28mm拡幅。減速ギアボックスには機械式リミテッドスリップデフを組み込み、トラクションを確保します。ブレーキはフロントに355mmディスクと固定式4ポットキャリパーを採用しました。
インテリアはレッドとブラックを基調とし、レッドのカーペットやシートベルト、レッドステッチで205 GTiへのオマージュを表現しています。

2026年はプジョーのル・マン24時間レース初参戦から100年の節目にあたり、同社はこのタイミングに合わせて受注開始と価格を公表しました。現時点では、日本での発売に関する公式発表はありません。

