テスラは2026年8月3日、家庭用蓄電池の次世代モデル「パワーウォール3」の日本国内での販売を開始しました。パワーウォール3は2023年9月に海外で先行して発表されたモデルで、従来の「パワーウォール2」から、太陽光発電用のパワーコンディショナーを本体に内蔵したハイブリッド型へと進化しています。
太陽光パネルを直接接続でき、太陽光発電から系統への変換効率97.5%を実現するほか、構成部品が少なく設置も短時間で済みます。既設のパワーコンディショナーをそのまま使う単機能型としても利用でき、太陽光発電の有無を問わず導入が可能です。
性能面では、最高出力がパワーウォール2の5kWから9.69kWへと約2倍に向上、自立運転時の出力も最大9.69kWです。負荷起動能力は185LRAで、多くの家庭で家中の電化製品を同時に稼働でき、停電時には数秒で蓄電池からの給電に切り替わります。蓄電容量は1台13.5kWhで、最大4台まで並べて拡張でき、全体で最大54kWhに対応します。動作温度は−20〜50℃、防塵・耐重塩害に加えて水深0.6mまでの耐浸水性能を備え、寒冷地から沿岸部まで対応します。本体は高さ1105×幅609×奥行193mm・重量130kgで、屋内外の床置き・壁掛けに対応し、保証は10年です。

制御面では、すべてのパワーウォールにホームエネルギーマネジメントシステム「テスラホーム」を搭載します。中核となるテスラのAI「オプティキャスター」が、気象予報や電力需要、電気料金の変動、太陽光の発電量予測を分析し、充放電を自動で最適化。悪天候が予測されると「ストームウォッチ」機能により自動で満充電し、停電に備えます。パワーウォールは世界で100万台以上が稼働中で、そこで得たデータをもとに制御を最適化しています。運用状況はテスラアプリからリアルタイムで確認・管理できます。


日本市場向けには、国内安全認証(JIS C 4412、JIS C 8715-2)やIoT製品セキュリティ認証「JC Star」、通信規格「ECHONET Lite」を取得しました。あわせて、多くの補助金で対象機器の要件となる一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の機器登録を完了しており、国や自治体の補助金を活用しやすくなっています。
例えば東京都では、蓄電池システムの機器費・工事費を対象に上限120万円の補助金が提供されています。ただし要件や手続きは提供主体によって異なるため、個別の確認が必要です。
設置を希望する場合は、テスラの公式サイトから申し込むと、居住地域の認定販売施工会社から連絡が入ります。設置の開始は2026年9〜10月以降となる見込みです。
(EVcafe編集部)

