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大手自動車メーカー7社によるEV充電ネットワーク会社「イオンナ」、米ノースカロライナ州に本社設置

 2024年6月に世界トップクラスの自動車メーカー7社(BMW、GM、ホンダ、ヒョンデ、メルセデス・ベンツ、起亜、ステランティス)の連合が設立した充電ネットワークの「イオンナ(IONNA)」は、ノースカロライナ州ダーラムに本社を設立したことを発表しました。同社は設立に際し1000万ドルを投じ、203人を新たに雇用する予定です。

 大手自動車メーカー7社は、2023年7月、北米でEV用の急速充電ネットワークを構築するため、2023年内に合弁会社を設立することを発表。2024年2月9日には、米国の充電ネットワーク会社、EVコネクトの社長兼COOだったセス・カトラー氏をCEOに迎え、北米全域に高出力EV充電ネットワークを構築する合弁会社イオンナとして、規制当局の承認を受け事業が開始されました。

 今回、イオンナが本社を設立したダーラムは、全米屈指の研究機関とされるデューク大学、ノースカロライナ大学チャペルヒル校、ノースカロライナ州立大学という3つの大学が立地するリサーチ・トライアングル・リージョンと呼ばれる地域。ライフサイエンスやクリーンテックなどの世界的な企業の研究開発拠点が数多く設置されていて、専門的な技術力や知識を有する高度外国籍人材が集まる地域とされています。

 イオンナのセス・カトラーCEOはダーラムでの本社設立に関して「この地域は研究と革新の歴史が確立し活気に満ちたコミュニティが成長しているため、イオンナが参加し、成長し、先駆者となるには最適な場所です。新しい本拠地からイオンナのビジョンを実現する業界横断的なチームを育成できることを嬉しく思います」と語りました。

 また、同社を誘致したノースカロライナ州ロイ・クーパー知事も「この最先端企業(イオンナ)とそれを創設した自動車メーカーは、革新的なエコシステム、高度なスキルを持つ労働力、そしてノースカロライナ州の中心地という利点を活かして、先駆的な技術をEV充電市場に投入することとなるでしょう」と述べ、高度な人材とコミュニティを有するダーラムの地の利を強調しました。

 イオンナは2030年までに3万以上の超急速充電ステーションからなる北米有数の充電ネットワークを構築するための事業の新しい拠点とともに、業務拡大に向けてCFO、CPO、COO を含む数名の主要幹部を経営陣に任命したことを発表。同社は、2024年に米国で最初の充電ステーションを開設する予定です。

 メインカット:ノースカロライナ州ダーラムの街並み

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