テスラのサイバートラックは、米国で最も売れている電動ピックアップトラックになった可能性があります。テスラは、個別モデルの販売台数を公表していないため正確な数字は不明ですが、EVメディアのエレクトレックが、いくつかの情報源から台数を推測しています。
テスラの2024年第2四半期の「その他のモデル」(モデルS、X、サイバートラック、セミを含む)の納車台数は2万1551台でした。さらに、リコール情報から、6月6日時点でのサイバートラック生産台数が1万1688台、4月中旬時点で3878台だったことがわかっています。
これらの数字から、第2四半期のサイバートラックの納車台数は8000台から9000台程度と考えられます。
競合他社の状況を見ると、フォードのF-150ライトニングが7902台、GMのシルバラードEVが2196台、ハマーEV(ピックアップとSUV合計)が2929台となっています。リヴィアンは全モデルで1万3790台を納車しましたが、R1T電動ピックアップの台数は4000台程度と推測されます。
これらの数字を比較すると、サイバートラックが米国の電動ピックアップ市場でトップに立った可能性が高いと言えます。
テスラは他の主要自動車メーカーと異なり、モデル別の販売台数を公表していないため、正確な比較は困難です。しかし、テスラのEV生産能力の高さとサイバートラックの人気の凄さを考えると、このトラックが競合他社を短期間で追い抜いた可能性は高いと思われます。
もしかしたら、テスラの次回決算発表の際に、より詳しい数字が明らかになるかも知れません。
バックオーダーが10万台とも20万台とも噂されているサイバートラックですが、まだまだ多くの人々が納車を待っている状態であることは間違いありません。
メインカット:テスラのサイバートラック 写真:iStock/Brandon Woyshnis