テスラは、世界が大注目する「ロボタクシー」を、約束通り10月10日(現地時間)に発表しました。発表イベントの模様はXのライブストリーミングで生中継され、その内容に、世界中がさまざまな反応を示しています。
「WE, ROBOT」と名付けられたイベントは、ロサンゼルスのワーナー・ブラザースのスタジオ内で開催。当初、イベントは現地時間19時(日本時間11日午前11時)開始予定でしたが、53分遅れでスタート。最初に登場したカーデザイナーのフランツ・フォン・ホルツハウゼンが挨拶し、その後CEOのイーロン・マスクがロボタクシー(サイバーキャブ)車両に乗ってステージ前に登場。集まった観衆が大喝采を送りました。
「WE, ROBOT」で発表されたロボタクシー(サイバーキャブ)
ロボタクシーは、シルバーメタリックのボディで2ドアです。ドアはシザータイプで、上に向かって開きます。シートは2シーター、ステアリングもペダル類もありません。その名の通り完全自動運転での走行を想定しており、充電はコードレスで行います。
イーロン・マスクは、ロボタクシーの価格を3万ドル以内と発表、2026年には生産が開始される見込みとのことです。なお、2025年には、カリフォルニアとテキサスで監視なしの自動運転が可能となるとも語りました。
また、当日のイベントでは「ロボバン」と呼ばれる20人乗りのバンも発表されました。こちらも、自動運転で走行するEVです。
「WE, ROBOT」イベントには、人型ロボットのオプティマスも多数帯同し、来場者に飲み物のサービスをするなどのパフォーマンスを行っていました。
イーロン・マスクは「The future should look like the future.(未来は未来らしくあるべきだ)」と語り、イベントの発表を締めました。
このイベントの内容に、Xでは「ついに未来が来た。凄い」とか「もう、自家用車を買う気がおきない」などのさまざまな反応が寄せれています。しかし、テスラはロボタクシー構想の車体だけを発表したに過ぎず、FSDの完成度も含めて、まだまだ厳しい道のりが待ち受けていることは間違いありません。まずは、$TSLAの株価がどう反応するのかに注目です。
写真:Tesla.inc/「WE, ROBOT」ライブストリーミングより