テスラのサイバートラックの販売台数が第3四半期に急増し、米国の電気自動車市場で3位に浮上したと、米メディアCleanTechnicaが報じています。
サイバートラックの第3四半期の販売台数は1万6692台に達し、前四半期から倍増しています。販売台数トップはテスラのモデルY(8万6801台)、2位はモデル3(5万8423台)で、テスラ車が上位3位までを独占しています。
サイバートラックの販売ペースを年間に換算すると、約6万7000台となります。これはイーロン・マスクCEOが以前掲げた年間目標15万台の半分以下ですが、専門家は生産能力がまだ最大に達していないと見ています。
競合他社の電動トラックと比較すると、サイバートラックの優位性が際立ちます。同期間のフォードF-150ライトニングの販売台数は7162台、シボレー・シルバラードEVは1995台、リビアンR1Tは3817台にとどまりました。
テスラは第3四半期、米国のEV市場全体の48%を占める16万6923台を販売。しかし、初めてシェアが50%を下回ったことも注目されています。
一方で、かつてEVの競合と目されていた燃料電池車の販売は低迷しており、トヨタ・ミライが73台、ヒョンデのネッソが26台と、合計でも100台に満たない状況です。
サイバートラックの予約状況については、テスラが低価格モデルの注文受付を開始したことから、高額モデルである「ファウンデーションモデル」の予約がほぼ消化された可能性が示唆されています。今後の生産拡大に伴い、さらなる販売増が期待されています。