日産自動車は、同社のEVオーナー5177名を対象とした大規模な「EV乗り換え後調査」の結果を発表しました。調査からは、EVへの乗り換えが予想以上に生活の質を向上させている実態が明らかになっています。
全国の日産EVオーナーを対象に2024年8月19日～29日にインターネットで実施された「EV乗り換え後調査」の結果では、87.3%のオーナーがEVに満足しており、特に走行性能で72%（図１）、加速性能では95.3%（図２）という高い評価を得ています。また、69.9%のオーナーが給油の手間から解放されたことでストレスが軽減されたと回答しました。
あなたが日産EVを購入した後、満足している点はどこですか？ （図１）
（全体回答数n＝5177）
日産EVの加速性能について、どの程度満足していますか？（図２）
（全体回答数n＝5177）
給油に関するストレスでは、「ガソリン代の高さ」に加え、「ガソリンスタンドまでの時間がもったいない」「安いガソリンスタンドを探すのが面倒」といった声が合わせて60%以上を占めています（図３）。
あなたがガソリンスタンドで給油をすることに感じていたストレスとは、どのようなストレスですか？（図３）
（全体回答数n＝5177）
自宅充電の導入による変化も顕著で、「おでかけの回数が増えた」「常に充電100%で気持ちよく出発できる」という回答が約半数に達しました（図４）。さらに「ガソリンスタンドに行く時間が不要になり家族と過ごす時間が増えた」という声も多く寄せられています。
自宅充電を導入したことで感じた、生活の変化はありますか？ （図４）
（全体回答数n＝5177）
注目すべき点は、EVの静粛性が家族のコミュニケーションに与える影響です。92.5%のオーナーが「快適」と評価し（図５）、78.6%が「車内が静かで会話がしやすい」と回答しています（図６）。「家族旅行中の会話が増えた」「子どもたちがイヤホンを使わなくなった」など、車内での家族の交流が活発になったという声も多く聞かれました。
あなたは日産EVに乗っていて、快適だと感じますか？ （図５）
（全体回答数n＝5177）
EVのどのような点に快適さを感じますか？ （図６）
（全体回答数n＝5177）
これらの調査結果を基に、日産は11月20日から3本のショートムービー「クルマと悩める人々の物語 PRESENTED BY NISSAN EV」を公開しました。高速道路合流時の加速の不安を描いた「ためらい篇」、給油忘れによる家庭内トラブルを描いた「翌朝の悲劇篇」、車内騒音による会話の行き違いを描いた「すれ違う二人篇」で、ガソリン車所有者なら誰もが経験したことのある「あるある」を表現しています。
現在日産は、軽EVの「サクラ」、世界初の量産型EV「リーフ」、クロスオーバーEV「アリア」の3モデルを展開し、国内累計販売台数は約26万台を突破（2024年3月調べ）。日産による今回の調査結果は、EVが環境性能や経済性だけでなく、家族の絆や生活の質的向上にも貢献できることを示唆しています。