イタリアのランボルギーニは、同社初のEVモデルを、当初の予定から1年遅らせて2029年に発売する計画であると述べました。2024年12月16日、ロイターが伝えています。
ランボルギーニは、かつて初のEVモデル「ランザドール」を2028年に投入すると述べていました。一方、ライバルであるフェラーリは、2025年第1四半期に最初のEVモデルをリリース計画です。
ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは「我々は、2029年のEVデビューが遅いとは思いません。我々のセグメントでは、市場が2025年や2026年にEVを準備できるとは考えていないのです」とランボルギーニ本社で記者たちに語りました。
ランボルギーニは今年、SUV「ウルス SE」 の新バージョン、スポーツタイプの「レヴエルト」、そして夏に発表された30万ユーロ(約4850万円)オーバーの「テメラリオ」を含む、3モデルからなるハイブリッド車のラインナップを完成させました。
ヴィンケルマンは、ランボルギーニは電動化を急いでいないと述べました。同社は、欧州連合(EU)の規制の行方がより明確になるのを待ちたいと考えています。現在EUでは、域内におけるガソリン車の新車販売を2035年から禁止する法案の見直しが、2026年に予定されています。
フォルクスワーゲングループからランボルギーニが分離する計画はないことを改めて強調したヴィンケルマンは、ランボルギーニの車は常にイタリアで生産されるとも述べました。「ランボルギーニをイタリア、特にサンタガータ以外の場所で製造することは考えられない」と強調しました。
メイン画像:EVモデル「ランザドール」のコンセプト