GO、Waymo、日本交通の3社は2024年12月13日、東京都心部における自動運転技術の実証実験に向けて戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。2025年から開始予定の実証実験では、Waymoの自動運転システム「Waymo Driver」の日本での導入に向けた検証を行います。
初期フェーズでは、日本交通の乗務員が運転席に着席した状態でWaymoの車両を運転し、東京の公道環境における自動運転技術の適合性を検証していきます。3社は今回の取り組みを通じて、人口減少や運転手不足などの社会課題に対応する新たな移動手段の確立を目指すとしています。
Waymoの車両による自動運転の様子
GOの中島宏社長は「世界をリードする自動運転技術と東京のタクシーサービスとの戦略的連携により、日本の交通課題および社会課題を解決する革新的なサービスを提供していく」と意気込みを語りました。
Waymoのテケドラ・マワカナ共同CEOは「東京の独自の移動ニーズを理解し、この街の移動の明日を形作るための土台作りに取り組んでいく」と述べ、日本市場への期待を示しています。
また、日本交通の若林泰治社長は「96年にわたる運行ノウハウを惜しみなく活かし、東京の皆さまに自動運転タクシーを提供できるよう取り組みを進めていく」と語り、自動運転技術の進展が日本のタクシー産業の発展につながることへの期待を表明しました。
具体的な実証実験の詳細や、本格導入に向けたスケジュールについては、今後発表される見込みです。今回の提携により、グローバルで開発が進む自動運転技術の日本での実用化に向けた動きが本格化しそうです。
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