電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第31回 by じんべい
こんにちは、じんべいです。
テスラがロボタクシーを実現した同じ週に、またしても衝撃的なニュースが飛び込んできました。テスラを応援する私たちファンにとって、そして自動車の未来を信じるすべての人にとって、まさに歴史的な瞬間が訪れました。
イーロンが以前から宣言していた、あの壮大な夢がついに現実のものとなったんです。
それは… テスラ車が、工場からお客様の自宅まで、完全に無人で、完全に自動運転で納車されるという、SF映画のような出来事です。
2025年6月27日。この日付は、きっと100年以上続く自動車の歴史において、後世まで語り継がれるマイルストーンとして刻まれることでしょう。
考えてもみてください。工場の生産ラインから出てきたピカピカの新車が、誰の手も借りずに自らの力で工場を抜け出し、高速道路を走り、市街地を通り抜け、お客様の家の前にピタッと停車する。そんな光景、ほんの5年前ですら「そんなのできるわけないよ」「絵に描いた餅だ」と、多くの人が鼻で笑っていたはずです。
しかし、イーロンとテスラの優秀なチームは、その夢物語を現実のテクノロジーとして完成させてしまいました。これは間違いなく、世界初の快挙であり、未来の輸送が新たな時代へと突入したことを告げる、高らかなファンファーレと言えるでしょう。
イーロン・マスクが誇らしげに語った「本物のFSD」
この歴史的なニュースは、日本時間の今朝、イーロンが自身のX(旧Twitter)への投稿で明らかになりました。その投稿は、喜びと自信に満ち溢れたものでした。
「モデルYが工場から市内を横断し、顧客の自宅まで、高速道路も含めて完全自動運転で納車された」
イーロンはこう誇らしげに報告し、さらに「予定より1日早く完了した」と付け加え、テスラの開発スピードの速さをアピールすることも忘れていませんでした。そして、この偉業を成し遂げたテスラのAIチームに対して「おめでとう!」と、心からの賛辞を送っています。

特にじんべいが注目したのは、彼のこの言葉です。
「車内には誰もおらず、遠隔操作も一切なかった」
これは非常に重要なポイントですよね。つまり、万が一のために人間が運転席に座っていたわけでもなく、どこか別の場所からコントローラーで遠隔操作していたわけでもない、ということです。AIがすべての状況を判断し、自律的に運転した、まさに “本物のFSD(完全自動運転)” であったことを力強く証明しています。

今回、この記念すべき最初の「完全自動納車」を受けた幸運なオーナーは、ホセさんという方。イーロンが投稿した写真には、納車されたモデルYの前で、テスラのAIチームのメンバーたちと共に笑顔を見せるホセさんの姿が写っていました。なんだか、見ているこちらまで嬉しくなってしまいますね。
時速116kmで高速道路を駆け抜けた「無人のモデルY」
さて、今回の自動運転納車が、どれだけすごいレベルだったのか、具体的なデータを見ていきましょう。
なんと、今回無人で配送されたモデルYは、走行中に最高時速72マイル(約116キロ)を記録した場面があったそうです。
時速116キロですよ!?日本の高速道路の制限速度を優に超えるスピードで、車内に誰も乗っていないクルマが自律的に走行していたなんて……。もし、同じ高速道路を走っていた他のドライバーが、追い越し車線を走るテスラの運転席をチラッと見て、そこに誰もいなかったとしたら…. きっと自分の目を疑って、腰を抜かしてしまったのではないでしょうか。
「え、今のクルマ、運転手いなかったよな……?」なんて、二度見、三度見してしまったかもしれません。

一体、誰かこの歴史的な走行シーンを目撃した人、あるいはドライブレコーダーなどで映像に収めた人はいなかったのでしょうか? その映像がもし出てきたら、世界中で大きな話題になるでしょうね。個人的に、すごく気になるところです。
こちらが、今回モデルYが走行したとされるルートです。

スタート地点は、地図の右端にあるテスラの心臓部「ギガテキサス工場」。そこから一般道とハイウェイを経由して、ゴール地点であるホセさんのご自宅まで、走行距離は15.4マイル(約25キロ)に及びました。
ルートを見てみると、比較的シンプルな道のりに見えます。途中に複雑な交差点や、信号が入り乱れるようなエリアは意図的に避けているのかもしれませんね。おそらく、これが今回、数ある納車待ちのお客様の中からホセさんのご自宅が、記念すべき最初の自動納車ルートとして選ばれた理由の一つなのでしょう。
新時代のキーワード「フルセルフ・デリバリング」
今回の快挙について、テスラのAIチームを率いるアショク・エルスワミさんは、Xへの投稿で非常に印象的な言葉を使っています。
それは、「フルセルフ・ドライビング(完全自動運転)」ならぬ、「フルセルフ・デリバリング(完全自動納車)」という表現です。

これは上手いですよね!テスラのクルマが、ただ自動で走るだけでなく、無人のまま「納品」というミッションを完遂したという事実を、これ以上なくシンプルに、そして的確に言い表しています。きっとこの「フルセルフ・デリバリング」という言葉は、これからテスラ界隈で流行語になっていくような気がします。
テスラは、この「フルセルフ・デリバリング」の様子を収めた映像も公開しています。

その映像は、まさに圧巻の一言でした。
モデルYが工場の施設から静かに自動で出てきて、ギガテキサスの広大な敷地内をスルスルと走り抜けていく。そして、工場のゲートを抜けると、そこからは普通乗用車や大型トラックが行き交う一般の市街地です。他のクルマの流れに乗りながら、ごく自然に車線変更をしたり、交差点を曲がったりして、目的地の住宅街へと入っていく……。
最終的に、ホセさんの家の前に寸分たがわず停車するまで、その時間は約30分間。この30分もの間、クルマは完全に無人だったなんて、映像を見てもなお、にわかには信じがたい光景です。まさに「未来はここにある」と感じさせてくれる、感動的な映像でした。
未来の「当たり前」へ! 日本での実現にも期待!
今回の成功は、あくまで最初の一歩です。
今後は、テスラが誇るFSDのソフトウェアがアップデートを重ね、さらに賢くなっていくにつれて、この「フルセルフ・デリバリング」のサービス範囲もどんどん拡大していくことでしょう。
最初は25kmだった走行距離が、50km、100kmと伸びていき、もっと複雑なルートや、天候が悪い中でも納車できるようになっていくはずです。そうなれば、工場から直接、より多くのお客様の自宅まで、テスラ車が自動で届けられる時代がやってきます。
物流コストの削減はもちろんですが、お客様にとっても、ディーラーに足を運ぶ手間なく、自宅で待っているだけで新車が届くというのは、この上なく便利な体験になりますよね。
このニュースに触れて、じんべいが強く願うのは、いつか日本でもこの光景が当たり前になってほしい、ということです。日本の複雑な道路事情や法規制など、クリアすべきハードルはたくさんあると思いますが、テスラの技術ならきっと乗り越えてくれると信じています。
自分の家に、ギガ上海から船でやってきた新しいテスラが、港から自動運転で届けられる……。そんな日を想像するだけで、今からワクワクが止まりません。
2025年6月27日。テスラが示したこの大きな一歩は、自動車業界だけでなく、私たちの暮らしそのものを変える可能性を秘めています。そんな歴史の転換点に立ち会えたことを、一人のテスラファンとして、心から嬉しく思います。
これからも、テスラがどんな未来を見せてくれるのか、一緒に楽しみにしていきましょう!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。じんべいでした。

文・じんべい
日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約3万人。 X(Twitter)フォロワー数:約1万人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。
「フルセルフ・デリバリング」の様子を収めた映像は以下の記事でご覧いただけます。
