テスラは、2024年第4四半期に過去最高となる49万5570台の納車実績を達成しました。これは前年同期比2.28%増、前四半期比7.06%増という結果です。
主力モデルであるモデル3とモデルYの納車台数は47万1930台。モデルSとモデルX、さらにサイバートラックを含むその他モデルは2万3640台となっています。
テスラの2024年通年の納車実績は178万9226台となり、BEV市場で176万4992台を販売したBYDを僅差で抑えて1位に。しかし、2023年の180万8581台から1.07%減少しました。分析会社Global Dataのデータによると、テスラの前年比での売上減少は、2010年に1306台を販売し、翌年1129台に減少して以来のことです。
BYDは、2024年第4四半期に59万5413台のBEVを販売し、2023年第4四半期に続き、四半期ベースでテスラの販売台数を上回りました。これはBYDにとって2度目のテスラ超えとなります。
AP通信の報道によると、Morningstarのアナリスト、セス・ゴールドスタイン氏は「エントリーラグジュアリー市場での飽和感が明確になってきた」と指摘。テスラが掲げる年間20〜30%の成長目標を達成するには、3万ドル台半ばの新型車投入が不可欠との見方を示しています。
テスラは、2024年1月29日に第4四半期決算を発表する予定です。新製品や収益構造の転換に関する具体的な方向性が示されるのか、注目が集まります。
写真提供元:Tesla, Inc.