イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリが2025年10月9日、同社初となる完全電気自動車(EV)を発表することが明らかになりました。伝統的なエンジン音で知られるフェラーリにとって、EVの投入は創業以来の大きな転換点となります。
同社のベネデット・ヴィーニャCEOは「独自の革新的な方法で発表する」と述べていますが、具体的な車両の詳細については明らかにしていません。発表は、イタリアのマラネロにある同社本社で開催される投資家向け説明会で行われます。
フェラーリは2025年に計6つの新モデルを投入する計画で、EVはその中の目玉となる一台です。同社はすでに2019年からハイブリッド車の販売を開始しており、2024年の販売台数に占めるハイブリッド車の比率は51%に達しています。
業績面では、2024年の納車台数が1万3752台(前年比89台増)を記録。高級車の需要は依然として堅調で、2025年のEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)は少なくとも26億8000万ユーロ(約4300億円)を見込んでいます。
特に注目されるのが中国市場での展開です。EVが主流の中国では、ガソリン車と比べて税制面で優遇されていることから、フェラーリにとって新たな成長機会となる可能性があります。現在、同社は中国向け販売を全体の10%に制限していますが、この方針の見直しも10月の説明会で発表される可能性があると、ロイター通信が報じています。
市場はフェラーリの電動化戦略を好感し、発表後のミラノ証券取引所では同社株が7.6%上昇しました。
ランボルギーニ、同社初のEVモデル発売を2029年に延期
イタリアのランボルギーニは、同社初のEVモデルを、当初の予定から1年遅らせて2029年に発売する計画であると述べました。2024年12月16日、ロイターが伝えています。 ...
ピニンファリーナ、世界初のコーチビルド電動ハイパーカーや「バットマン」インスパイアEVなどの3モデル...
イタリアの高級EVメーカー、アウトモビリ・ピニンファリーナは、2024年8月14〜16日まで米国カリフォルニア州で開催されたモントレー・カーウィークにおいて、3台の新...
台湾のフォックスコン(鴻海)、ピニンファリーナと共同デザインの新モデルを発表
台湾の電子機器受託製造サービス大手、フォックスコン(鴻海科技集團)の自動車部門である自動車OEMメーカー、フォックストロン(鴻華先進)は、2024年10月8日、年次...