ポルシェは2025年9月9日から、同社の電気自動車オーナーがテスラ・スーパーチャージャー(SC)ネットワークにアクセス可能になると発表しました。これにより、ポルシェオーナーは北米の約2万3500のテスラSCを利用できるようになります。
テスラSCネットワークへのアクセスは、ポルシェが提供するNACS DC充電アダプターを通じて実現されます。ソフトローンチ段階では、ポルシェの顧客はテスラアプリを利用して充電を開始する必要があります。「My Porscheアプリ」での充電機能やプラグ&チャージ機能については、今後数カ月以内に対応予定とのことです。

この動きは、2021年にテスラがNACS規格をオープンにして以降、フォードやGMなど多くの自動車メーカーがテスラSCへの対応を表明している流れの一環です。ポルシェの参加により、プレミアムEVセグメントでもNACS規格の採用が進むことが期待されます。
アダプターの提供については、2026年モデルのタイカンとマカンエレクトリックにNACSアダプターが追加費用なしで標準装備されます。2025年モデルのタイカンオーナーと既存のマカンエレクトリックオーナーには、無償でアダプターが提供される予定です。

また、2024年以前のタイカンオーナーは、ポルシェオンラインショップや全国のポルシェセンターにおいて185ドル(約2万7000円)でアダプターを購入できます。このアダプターにより、CCS端子を装備したタイカンとマカンエレクトリックで、NACS/J3400対応ケーブルを備えたDC急速充電ステーション(テスラSCを含む)での充電が可能になります。

充電の利用方法としては、テスラSCに接続する際、まずテスラアプリをダウンロード・登録してスーパーチャージャーステーションをアクティベートする必要があります。イオンナやElectrify AmericaなどのNACSハンドル対応ステーションは、My Porscheアプリで起動できます。その後、ポルシェNACS DCアダプターを使用して充電ステーションのケーブルを接続する仕様です。