EV開発などを手がけるフォロフライは、中国Geelyグループが展開する高級EVメーカーZeekr(ジーカー)の大型MPV「Zeekr 009(ジーカー・ゼロゼロナイン)」を日本市場で販売すると発表しました。同社は、2025年10月29日から開催されるジャパンモビリティショー2025で実車を初公開します。

Zeekr 009は、全長5209mm、全幅2024mm、全高1812mmの大型ボディに最大7人が乗車可能なMPV(ミニバン)です。日本のプレミアムセグメントでは初となる大型電動MPVで、すでに中国、オーストラリア、シンガポールなどで販売されています。


パワートレインはCATL製140kWhバッテリーを搭載し、航続距離は822km(メーカー測定値)です。前後デュアルモーターは最大出力450kW、最大トルク693Nmを発揮し、車両重量2870kgながら0-100km/h加速は4.5秒となっています。充電はCHAdeMO規格に対応します。
2列目にはマッサージ機能付きキャプテンシートを装備し、レッグレスト、シートヒーター、ベンチレーションなどが標準搭載されています。120km/h走行時の車内騒音は64.5dBで、静粛性の高さも特徴です。安全装備として360度カメラシステム、アダプティブクルーズコントロール、自動緊急ブレーキなどを搭載しています。



デザインは元アウディのステファン・シーラフ氏が率いるスウェーデンの「ジーカーグローバルデザインセンター」が担当し、Cd値0.27の空力性能を実現しています。乗車定員は6名または7名です。

京都府下京区に本社を構えるフォロフライは2021年設立の電気自動車開発販売会社で、海外OEMに製造委託するファブレス・モデルでF1シリーズをはじめとする商用EVを国内市場に投入してきました。今後、Zeekr 009では、全国で拡充中のアフターサービスネットワークを活用し、販売とサポート体制を整えていく方針としています。
