BYDオートジャパンは、2025年12月1日、プラグインハイブリッドSUV「BYDシーライオン6」の日本での販売を開始しました。同社の5つ目の国内導入モデルとなります。
グレードは前輪駆動と四輪駆動の2種類を設定し、価格は前輪駆動が398万2000円、四輪駆動が448万8000円です。納車は前輪駆動を2026年1月末、四輪駆動を同年3月に予定しています。ジャパンモビリティショー2025会期中の11月1日から開始した先行予約は、11月末時点で約300台の申し込みが集まっています。
最大の特徴は、日本市場で初めて導入されるBYD独自のハイブリッド技術「DM-i」の搭載です。DM-iは電気走行を主体としたプラグインハイブリッドシステムで、熱効率46.06%の1.5Lエンジン、DM-i専用ブレードバッテリー、高効率なエレクトリックハイブリッドシステムで構成されています。

BYDは2008年に世界初の量産型プラグインハイブリッド車を発表して以来、同シリーズを90以上の国と地域で展開し、累計販売台数は740万台を超えています。
走行の大半をモーターが担うため静粛性とスムーズな乗り味を実現し、必要な場面でエンジンを効率良く作動させることで高い燃費性能を発揮するのが特徴です。満充電時には前輪駆動で100kmのEV走行が可能で、日常の移動はほぼ電気のみで完結します。
性能面では、前輪駆動の航続距離は1200kmに達し、四輪駆動は0-100km/h加速が5.9秒です。前輪駆動のWLTCモード燃費は22.4km/L、EV走行換算距離は100km、交流電力量消費率は153Wh/kmとなっています。
充電性能は最大6kWの普通充電と18kWの急速充電に対応。車外への給電や家庭への電力供給にも対応し、アウトドアや災害時に車両を電源として活用できます。

ボディサイズは全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mm、ホイールベースは2765mmです。トランク容量は425Lで、後席を倒すことで1440Lまで拡張できます。車両重量は前輪駆動が1940kg、四輪駆動が2100kgです。
前輪駆動はモーター最高出力145kW、最大トルク300Nm、エンジン最高出力72kW、最大トルク122Nmです。四輪駆動はモーター最高出力270kW、最大トルク550Nmで、ターボエンジンを搭載します。
装備面では、中央に15.6インチのディスプレイを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoによるスマートフォン連携が可能です。全席からの発話を認識するボイスコントロールも搭載しています。

装備としては、前席にヒーターとベンチレーションを備えた電動スポーツシート、ステアリングヒーター、ワンタッチ開閉式パノラミックサンルーフを採用。19インチのブラックアルミホイールを標準装備し、ボディカラーはコスモスブラック、ストーングレー、ハーバーグレー、アークティックホワイトの4色を用意しており、内装色はブラウンとブラックの組み合わせになっています。


