中国のビッグテック企業で、検索エンジンや地図アプリなどを展開する百度(バイドゥ)が、百度地図(バイドゥマップ)の新バージョン、V20を公開しました。
V20は以前のバージョンと比べて大幅にアップデートされています。ユーザーインターフェースは2Dから3Dになり、視認性が飛躍的に向上しています。
ディスプレイ上のアイコンは大型化され、目的地までの経路上にある、最高速度標識や信号機の設置状況、バスレーンや有料道路などの路面標示をディスプレイ上に表示する機能は、非常に視認性が高く、走行時の高い安全性を担保するものです。
バイドゥの公開した動画では、テスラ車を使った実走の様子が公開されています。この動画では、複数車線の道路を走行中、ドライバーがどの車線を通行すべきかというレーンレベルでのナビゲーションも実現しています。
バイドゥが公開したテスラ向けV20マップ
このバイドゥマップでのナビゲーション技術は、テスラが中国市場で準備しているFSD(完全自動運転)にも活用されることになります。
Xでの別のポストによると、テスラはFSD(完全自動運転)ソフトウェアを、今年中に中国大陸に配信するべく準備を進めているようです。このFSDソフトウェアは、月額710元(約98ドル)程度で販売されると噂されています。
テスラとバイドゥは、ロボタクシー分野での提携も協議しています。イーロン・マスクが、ロボタクシーを今年(2024年)の8月8日に行うと発表したのは、バイドゥとのコラボレーションによる、中国市場での発表となるのかも知れません。
出典: Drive Tesla ”Baidu’s V20 Maps for Tesla Revealed; Paves Way for FSD in China”