BYDシール国内販売好調、CEV補助金額も決定
BYD Auto Japanは2024年8月5日、BYDシールが6月25日の発売からわずか1カ月で累計受注台数300台を突破したと発表しました。
シールは、BYD Auto Japanのフラッグシップモデルとして投入された電気自動車です。後輪駆動(RWD)の「BYDシール」と四輪駆動(AWD)の「BYDシールAWD」の2グレードで展開されており、現在は限定1000台で導入記念特別価格が適用されています。車体価格はRWDが528万円(導入記念特別価格495万円)、AWDが605万円(導入記念特別価格572万円)となっています。
さらに、国のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)の適用額が決定し、BYDシールは45万円、BYDシールAWDは35万円の補助金が適用されます。これに加えて、自治体独自の補助金も適用される場合があり、例えば東京都では最大で90万円の補助金を受けられる可能性があります。
BYDシールの価格
モデル | メーカー 希望価格 | 導入記念 特別価格 | 補助金 適応後 実質価格 |
BYD シール | 528万円 | 495万円 | 450万円 |
BYD シール AWD | 605万円 | 572万円 | 537万円 |
※上記の補助金適応後実質価格は、導入記念特別価格からCEV補助金を引いた金額です
BYDシール初期注文の傾向と購入動機
初期受注の内訳を見ると、RWDモデルが71%、AWDモデルが29%と、比較的高価格帯のAWDモデルも一定の支持を集めています。
ボディカラーの人気順位は以下の通りです。
オーロラホワイト:40%
コスモスブラック:20%
シャークグレー:17%
アトランティスグレー:13%
アークティックブルー:10%
購入動機としては、「バリューフォーマネー」「優れた四駆性能(AWD)」「スタイリング」「期待以上の作りと走り」「最新のバッテリー技術」などが挙げられており、シールの総合的な製品力の高さが評価されているようです。
BYDブランドに好影響を与えたシール
BYD Auto Japanでは、シールの好調な滑り出しを受けて、8月24日から9月1日まで、全国の正規ディーラーで「#答えは試乗でフェア」を開催する予定。
また、シールの成功は、BYDブランド全体の販売にも好影響を与えています。7月単月のBYDの総受注台数は過去最高となる400台を超え、来店客数も前年同月比で86%増加しました。
今回のシールを皮切りに、今後もさらなる新モデルの投入や販売網の拡大など、BYDの攻勢が予想されます。日本の自動車メーカーや他の海外メーカーにとっても、こうした中国メーカーの台頭は無視できない脅威となる可能性が高まっています。