テスラは2026年10月15日(日本時間16日)、テキサス州マクレガーにあるスペースXの試験施設で次世代ロードスターを発表しました。2017年にプロトタイプを公開してから約9年が経ち、度重なる延期を経て、ようやく本来の姿が明らかになりました。




発表会では、ロードスターの性能を示すデモが3つ行われました。1つ目のデモでは、地面から頭上へ向かって反り返る逆C字型のランプを駆け上がりました。床下の空気をファンで吸い出す「サクションシステム」で車体を路面に吸い付けたまま、逆さまの状態まで走り抜けています。そこから空中へ飛び出し、スラスターを噴射しながら宙返りして着地しました。






2つ目のデモでは、セミトラックを含むテスラ車群の上空を、車体をひねりながら飛び越えました。イーロン・マスクはこの動きを、スケートボードの技にちなんで「キックフリップ」と表現しています。








3つ目は0-60マイル(約96km/h)の加速トライアルで、計測結果は0.81秒でした。
ロードスターの車体には10基のスラスターと、合計約600リットルの圧縮空気タンクが搭載されています。ロケット燃料ではなく圧縮空気を噴射する「コールドガス方式」で、空気は走行中に電動コンプレッサーで補充されます。





ラインナップには、3つのグレードが存在するようです。
「Performance」は、0-60マイル1.6秒未満。2人乗り・公道走行可。アクティブエアロとサクションを装備。
「Thrust」は、0-60マイル0.9秒未満。2人乗り。後部にコールドガススラスター。限定販売。
「Rocket」は0-60マイル0.59秒未満。1人乗り。最高速度370km/h超。飛行システム搭載・招待制、公道走行は不可。
航続距離はいずれのグレードも480km(300マイル)超とされています。テスラによると、スラスターはタイヤのグリップ限界の4〜5倍の推力を生み出せます。タイヤに頼る従来の加速の限界を超えられるのは、この仕組みがあるためです。
デザインはサイバートラックやサイバーキャブの流れをくむもので、偵察機SR-71や戦闘機F-35から着想を得たとしています。リトラクタブルヘッドライト、横一文字テールライト、ロケットの保護コーティングに由来する「Ano White(アノホワイト」塗装が特徴です。



室内にはステアバイワイヤのヨーク型ステアリングを採用し、軽量化のためにシート位置を固定式にしています。サーキット走行用の「トラックモード」では、オプティマス向けに開発されたアクチュエーターでウイングを展開します。

日本では予約時に68万円のデポジットが、さらに10日以内に614万円を入金する必要があります(キャンセル時は返金可能)。車両価格は未定で、生産開始は2028年の予定です。
(全ての写真:テスラ公式Xアカウントでのライブ配信動画より)

