ホンダが、2025年10月のジャパンモビリティショーで初公開したSUV「0 α(ゼロ アルファ)」の市販モデルを、2026年12月2日にインドで発表することが分かりました。インドの複数のメディアが一斉に報じています。同モデルはホンダにとってインド市場で初めてのEVとなり、現地で生産して国内販売と輸出に充てる計画です。

インドの自動車専門誌、オートカー・インディアの記事によると、関係者の話として、正式な車名は11月に明らかになる見通しです。バッテリーは2種類の容量が用意され、いずれもLFP(リン酸鉄リチウム)を採用することを、ホンダの開発責任者が同誌の取材に明らかにしています。容量は65〜75kWh程度で、発売当初は前輪駆動のシングルモーター仕様となる見込み。生産拠点にはラジャスタン州のタプカラ工場が想定されています。
インディア・トゥデイの記事によると、インドでの公道検証は3月16日に始まり、高速道路や市街地、悪路で耐久性や乗り心地、電費などを評価しています。酷暑やモンスーンの豪雨のほか、異なる充電インフラでの充電性能も確認しているということです。
テスト車両はコンセプトの直立したプロポーションや高いルーフ、広いガラス面積を引き継ぎ、ほぼ垂直なテールゲートと太いCピラーによってMPVに近いシルエットとなっています。フロントには発光するホンダのロゴと充電ポートが配置される見込みです。室内では大型のタッチスクリーンとその右側のデジタルメーター、パドルシフト付きの3本スポークステアリングが確認されています。航続距離や充電性能、価格は発表時に公表される見込みです。

NDTVオートの記事によると、ホンダ・カーズ・インディアは2026年に「シティ」と「エレベイト」の改良モデル、ハイブリッドの「ZR-V」を投入しており、0 αの追加でガソリン、ハイブリッド、EVの3種類のパワートレインがそろうことになります。
日本での販売については、ホンダが2025年10月29日のニュースリリースで、0 αの量産モデルを2027年から日本やインドを中心にグローバルで販売する計画を示していました。ホンダは2026年3月12日に、北米で生産予定だった「0 SUV」「0 サルーン」とアキュラ「RSX」のEV3車種の開発中止を発表しましたが、同年の統合報告書「ホンダ・レポート2026」でも、0 αの量産モデルを2027年から順次投入する方針を示しています。日本仕様の詳細や発売時期は明らかになっていません。

発売後は、インド市場においてマヒンドラ「BE 6」やヒョンデ「クレタ エレクトリック」、タタ「シエラEV」、マルチ・スズキ「eビターラ」、トヨタ「エベラ」などの中型EV SUVと競合することになります。

