フェラーリは、同社初のEV「ルーチェ」について、2027年の販売予定分がすでに完売したことを明らかにしました。2026年11月3日、第3四半期決算の発表でベネデット・ヴィーニャCEOが語ったもので、来年予定している顧客向け試乗によって需要はさらに高まるとの見通しも示しています。
ヴィーニャCEOは次のようにコメントしています。「来年販売を予定している台数は、すでにすべて割り当て済みです。来年予定している顧客向けの試乗が、需要をさらに押し上げるでしょう。生産面でも需要面でも、重大な問題はありません」
ルーチェは2026年5月25日にローマで世界初公開された、フェラーリ初の量産EVです。4ドア・5人乗りのボディに4基のモーターを搭載し、最高出力は1050cv(772kW)、0-100km/h加速は2.5秒。122kWhのバッテリーによりWLTPモードで530kmの航続距離を確保し、最大350kWの急速充電に対応します。元Appleのジョニー・アイブ氏がデザインに関わったことでも話題となりました。

今年の9月には、日本でもプレスと招待者向けにお披露目が行われ、今年の分の日本の割り当て台数は完売したと言われています。
価格は欧州で55万ユーロからと、フェラーリのラインナップでも最上位クラス。10月には米国価格が56万800ドルからと発表されています。日本での価格は7623万円です。
発表直後はその独特なデザインに賛否が巻き起こり、フェラーリの株価は一時8%超下落しました。しかし、約500台とされる2026年の割り当て分は発表から約2カ月で完売したと報じられ、特に中国市場での人気が高いとされています。8月のモントレー・カーウィークでは、量産第1号車「シャシー0」がチャリティオークションで4000万ドルという記録的な価格で落札されました。
世界的にEV需要の減速が伝えられる中、ルーチェの完売はやや異なる構図を示しています。フェラーリはもともと生産台数を絞り、需要が供給を上回る状態を維持する戦略をとっており、ルーチェもその例外ではありません。そのルーチェが、実際に道路を走る姿が見られるのは2027年です。

