スマートは2026年10月12日、パリモーターショーで2人乗りの新型電気自動車「smart #2(スマート・シャープツー)」を発表しました。かつての「フォーツー」の流れをくむ超小型シティEVで、欧州での開始価格は2万ユーロとなります。
近年は大型SUVのラインアップを拡充してきたスマートですが、#2は全長2,746mmと3m未満のサイズに収まります。メルセデス・ベンツとジーリー(吉利汽車)による合弁会社のもとで開発されたモデルで、新開発の超小型EV専用プラットフォーム「Electric Compact Architecture(ECA)」を初採用しています。最小回転半径は初代フォーツーと同じ6.95mとされ、フォーツーの象徴だった安全セル「トリディオン」も引き継がれます。

主なスペックは以下のとおりです。
価格:2万ユーロ(約354万円)〜
バッテリー:35.8kWh(LFP)
航続距離:最大290km(WLTP)
駆動方式:後輪駆動(RWD)
最高出力:80hp
急速充電:最大65kW
普通充電:最大11kW(10〜80%で約3時間)
V2L(外部給電)対応
室内には10インチのセンターディスプレイと8.8インチのドライバーディスプレイを搭載。ダッシュボードにアクセサリーを取り付けられる独自のシステム「Smart Pillar」も用意されます。上位グレードの「Premium」では、ガラスルーフと7スピーカーのサウンドシステムが選択可能です。

メインマーケットは欧州です。旧フォーツーは今も根強い支持があり、イタリアでは1998年以降に約60万台が販売され、その約9割が現役で走行しているとスマート側は説明しています。競合としてはBYD Dolphin Surf(中国名:シーガル)や新型Dacia Springといった小型の低価格EVが挙げられます。
都市部での取り回しを重視した2人乗りEVという、スマート本来のコンセプトにどこまで回帰できるかが注目されます。日本への導入については、現時点で発表されていません。

