メルセデス・ベンツの高性能部門メルセデスAMGは2026年10月17日、フル電動のハイパフォーマンスSUV「AMG GT SUV」を発表しました。AMGが一から独自開発した初のフルサイズSUVです。今年5月に発表された「AMG GT 4ドアクーペ」に続き、電動専用プラットフォーム「AMG.EA」を採用する2車種目となります。

ラインナップは以下の3グレードです。
・GT 53:2モーター、最高出力536hp、106kWhバッテリー、最大充電出力600kW
・GT 55:3モーター(アキシャルフラックス)、最高出力805hp、128kWhバッテリー、最大充電出力710kW
・GT 63:3モーター(アキシャルフラックス)、最高出力1153hp、128kWhバッテリー、最大充電出力710kW
GT 63の0-60mph(約97km/h)加速は2.4秒です。航続距離は米EPA推定で300マイル(約480km)以上とされています。車両重量は約2.5〜2.7トンです。

最大の注目点は充電性能です。800Vシステムと直接冷却式の円筒形セルを組み合わせ、GT 55とGT 63はピーク710kWの急速充電に対応します。10-80%の充電は最短12分で完了するとしています。充電規格はNACSを含む5方式に対応しており、北米ではテスラのスーパーチャージャーも利用できる見込みです。

AMGらしいのが、ガソリン車の運転感覚を再現する演出機能です。V8エンジンを模したサウンド、疑似的なギアシフト、メーター上の回転計表示、エンジンの振動を再現するシートバイブレーションなどを備えると報じられています。最近、こうした「アンチEV的な装備を施したEV」が増えてきています。
室内は10.2インチのデジタルメーターと14インチ画面2枚によるトリプルスクリーン構成です。インフォテインメント画面はドライバー側に傾けて配置されています。このほか、アクティブエアロダイナミクス、ピッチとロールを制御する新サスペンション「AMG ACTIVE RIDE CONTROL+」、AMGロゴが光るサンルーフなどを採用しています。フロントトランク容量は2.8立方フィート(約80L)です。

価格は欧州で11万3050ユーロ(約1800万円)からと報じられています。米国では2027年夏に納車を開始する予定で、米国価格は後日発表されます。生産はドイツ・ジンデルフィンゲン工場で行われます。日本導入については、現時点で発表されていません。

ヨーロッパでは、ポルシェの「カイエン エレクトリック」と真っ向からぶつかる一台として注目されています。
(写真:メルセデス・ベンツ)

