2024年4月5日(日本時間6日)のNASDAQ市場で、テスラ株(TSLA)は大きく下落後急上昇し、最終的に164.90ドルと前日より3.63%のマイナスで終わりました。しかしその後、アフターアワーで171.18ドルとさらに上昇、前日比3.81%のプラスに転じています。
下落の原因は、通信社ロイターのXへのポストです。「テスラは低価格のEV開発を中止した。3人の情報源がロイターに語った」「テスラは自動運転タクシーに集中することになった」「BYDなど中国勢との競争に直面し、戦略を変更した」などとロイターの記事は述べています。
これを受けて、テスラ株は一時6%も下落しましたが、イーロン・マスクはすかさず「ロイターはまた嘘をついている」とポスト。そして、たたみかけるように驚きのポストを行ったのです。
「テスラはロボタクシーを8月8日に発表する」
このポストはまたたく間に拡散。株価も急騰します。取引時間内には前日の株価に戻れませんでしたが、時間外で前日を上回っています。
また、イーロン・マスクは、全米のテスラに無料で配布しているFSD(自動運転)ベータ版の走行距離が10億マイルを突破したことをリポストし、テスラのAIチームを祝福しました。
AIが急速に普及する一方、EVの不振などが喧伝され始めている2024年、テスラはFSDで大きなブレークスルーを達成する可能性が出てきました。しかし、イーロン・マスクの大風呂敷発言は過去に多くの人々をガッカリさせてきているのも事実。まずはテスラの次の決算発表に注目、そして、8月8日のロボタクシーのアンヴェイルイベントに期待しましょう。