GMの傘下のロボタクシー会社、クルーズはのCEO兼共同創設者のカイル・ヴォクトが辞任をしたことを発表。2023年11月20日には、X(旧ツイッター)においてカイル・ヴォクト自身がそれについての投稿をしました。
【カイル・ヴォクトのXでのクルーズ社CEO辞任のメッセージ】
「本日、私はクルーズのCEOの職を辞任しました。
この 10 年間は素晴らしいものでした。これまでクルーズを助けてくれたすべての人に感謝しています。私が自宅のガレージで立ち上げたスタートアップは、いくつかの都市で 25万回以上の無人乗車を実施し、そのたびに人々に小さな未来の味を与えてきました。
クルーズはまだ始まったばかりですが、素晴らしい未来が待っていると信じています。クルーズの社員は優秀で、行動力があり、回復力があります。彼らは、複数年にわたる確固たるロードマップとエキサイティングな製品ビジョンに基づいて実行しています。クルーズが次に何を用意しているのかを見るのが楽しみです。
クルーズと GM の元同僚の皆さん! 自動運転車の仕事を始めたきっかけが何であれ、なぜこの仕事が重要なのかを思い出してください。私たちの道路の現状はひどいものですが、私たちは力を合わせて、角を曲がったところに、はるかに良いものがあることを証明してきました。
今後のことについては、家族と時間を過ごし、新しいアイデアを模索するつもりです。素晴らしい乗車をありがとう!」
2023年10月2日に、サンフランシスコの交差点でクルーズ社のロボタクシーは、交通事故にあった被害者女性を轢いて一時停止した後、約6m、女性を引きずって重傷を負わせるという事故を起こしました。これを受けカリフォルニア州陸運局はクルーズ社のロボタクシーへのドライバーレス許可を一時停止。11月、クルーズ社に対し、同社が開発した無人運転車を州道から排除するよう命じました。規制当局によると、クルーズ社は当初、自社のロボタクシーが歩行者を引きずった事故のビデオ映像を、すべて開示していなかったとのことでした。
ロイターによると、11月18日、SNSのメッセージに先立ってカイル・ヴォクトが、ロボタクシーの営業休止につながった事故について従業員に謝罪をした電子メールには以下のように記されていました。
「私のリーダーシップの下で事業が軌道から外れ、多くの従業員に影響を与えたことを、個人的な形で謝りたい。CEOとしてクルーズが今の状況に置かれた責任を負う。何も言い訳はないし、起きたことを取り繕うことはできない。安全性と透明性、地域社会への関与を強化していく必要がある」
カイル・ヴォクトの退任により、クルーズ社は以前エンジニアリング担当執行副社長を務めていたモー・エルシェナウィが社長兼最高技術責任者(CTO)として同社を率いることになりました。