マツダが、中国市場において新型EV「EZ-6」の予約受付を開始しました。
中国の国有自動車メーカー長安汽車との共同開発により誕生したEZ-6は、マツダが2024年4月に北京モーターショー2024で発表した2つの新型電動車のうちの1つ。長安マツダによると、EZ-6の価格は16万元(約330万円)から。今回、BEVとPHEVの両バージョンが発表される同モデルは、同じセダンのBYD シール、テスラ モデル3などの競合車種となると見られています。
現在、この中国仕様の新型モデルEZ-6は、日本でも10月末まで、マツダの広島本社ショールームにて展示中。マツダの最新EV技術を間近で見ることができます。
EZ-6のエクステリアデザインは、マツダの特徴的なスタイリングとスポーティなシルエットや、フロントグリルとスプリットヘッドライトが特徴的です。また、90km/h以上の速度で自動的に作動する可動式リアダックテールスポイラーも装備されています。ボディサイズは全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm、ホイールベースは2895mmです。
EZ-6は、ベースモデルでも本革シートを標準装備し、上位グレードでは本革とスエードの組み合わせが用意されています。インテリアには14スピーカーのソニーオーディオシステム、64色のアンビエントライト、ほぼフラットな状態まで倒せる「ゼログラビティ」フロントシートなどが装備。また、近年のEV車のトレンドとなっているパノラミックガラスルーフも採用されています。
オットマンが装備されるなど寛ぎの空間を提供する「EZ-6」
車内では、従来型のインストルメントパネルと14.6インチのインフォテインメントスクリーンが組み合わされており、50インチの拡張現実ヘッドアップディスプレイがウィンドシールドに情報を投影します。
マツダ本社ショールームに展示される「E Z-6」
EZ-6のBEVモデルは、リアアクスルに搭載された単一の電気モーターにより、190kW(254馬力)の出力を発揮します。バッテリーには、56.1kWhと68.8kWhの2種類のリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーが選択可能で、CLTCモードでそれぞれ480kmと600kmという航続距離。両バージョンとも最高速度は170km/hで、急速充電により30%から80%まで15分で充電が可能です。PHEVは1回の給油で1000km以上の走行(CLTC総合モード)を想定しています。
BEVでは、600kmの航続距離を実現(マツダ本社ショールーム展示の「E Z-6」)
メイン画像:マツダ公式Xより、本社ショールーム展示の「E Z-6」
MAZDA EZ-6 Gallery