テスラが北米で、サイバートラックの廉価版となる「Non-Foundation Series」の予約受付を開始しました。
テスラはサイバートラックの予約者に対して、EメールなどでNon-Foundation Seriesの設定画面へのアクセスを案内しているようです。予約なしのユーザーが公式サイトを訪れても、設定画面にはアクセスできません。
この新モデルは、すでに販売されている高級仕様の「Foundation Series」と比べて、付属品や特典は少ないものの、大幅に安価となっています。
Foundation Seriesには、外装のレーザー刻印バッジ、ダッシュボードの専用グラフィック、完全自動運転(FSD)機能、生涯プレミアム接続、パワーシェア ウォールコネクター(割引インストール付き)、2500ドル相当のテスラショップクレジット、その他のプレミアムアクセサリーが含まれています。また、最上位モデルのCyberbeastにはオフロード用ライトバーも標準装備されています。
一方、Non-Foundation Seriesはこれらの追加機能を標準では含みませんが、プレミアム接続、パワーシェアウォールコネクター、FSDなど、多くのオプションを個別に追加することが可能です。Foundation Seriesの特徴的な要素である、車体外装に施されるレーザー刻印の特別なバッジ(車両が限定モデルであることを示す識別マーク)が、主な違いとなっています。また、Foundation Seriesの購入者には、一般販売に先立って車両を受け取れる「早期アクセス権」が付与されていましたが、Non-Foundation Seriesにはこの特典はありません。
価格面では、Non-Foundation SeriesのAWDモデルは米国で7万9990ドルから、Cyberbeastモデルは9万9990ドルからとなっています。カナダでは、AWDモデルが10万9990カナダドル、Cyberbeastが13万5990カナダドルからの価格設定となる見込みです。日本円に換算すると、それぞれ1180万円、1480万円という水準。
注目すべき点として、米国では現在、AWDモデルが連邦電気自動車税控除の対象外となっています。一方、カナダでは連邦政府のHeavy iZEV割引の対象となるため、実質的な購入価格はモデルSやモデルXのロングレンジよりも安くなる可能性があります。
写真提供元:Tesla, Inc.