テスラがメキシコのヌエボ・レオン州サンタ・カタリーナにおいて、総額約1億ドル(約147億円)規模の土地取得を行ったことが明らかになりました。
現地メディア「ミレニオ」の報道によると、この取引は元テスラ幹部のエウジェニオ・グランディオ・デ・ラ・トーレ氏が関与するバリアブル・キャピタル傘下の企業、エコロジカル・プロジェクト・マリオを通じて実施されました。
取得した土地は4区画で構成されており、最大の区画は644ヘクタールで約5321万ドル、次いで544ヘクタールで約4491万ドル、6ヘクタールで約58万ドル、0.15ヘクタールで約1.3万ドルとなっています。これらの土地はランチョ・エル・カルバハルに位置し、元知事ラサロ・ガルサ・ゴンザレス氏の孫から購入されました。
取引は2023年3月9日に正式に登記され、アーマーセキュア保険による保証も付与されています。
テスラは当初、このギガメキシコ工場で低価格EVの生産を計画していましたが、現在は計画が保留状態となっています。一方で、同社は2025年後半からテキサス工場で生産開始予定の自動運転タクシー「サイバーキャブ」について、年間200万台から400万台規模の生産を目標としており、新たな製造拠点の必要性が高まっています。
この大規模な土地取得は、テスラの製造能力拡大に向けた重要な一歩となる可能性があります。