アマゾンの次のリヴィアン商用EVは、アイスクリーム「ベン&ジェリーズ」
米国のEVメーカー、リヴィアンとアイスクリームメーカーのベン&ジェリーズがコラボレーションし、アイスクリーム専用EVトラック「スクープトラック」を米国で発表しました。このEVは、2025年3月7日からテキサス州オースティンで開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)でデビューします。
「スクープトラック」は、リヴィアンが先月アメリカで発売を開始した商用バンをベースに開発されました。これまでアマゾン向けの配送バン(EDV)として街中を走っていましたが、独占契約の終了後、リヴィアンは新たなパートナーシップを模索し、ベン&ジェリーズとのコラボレーションが実現しました。
米国EV専門メディアのエレクトリックによると、このリヴィアンの商用バンは最大161マイル(約259キロ)の航続距離を持ち、「より多くのイベント、ケータリング、そしてこれまで以上のアイスクリームの提供」を可能にするとしています。

リヴィアンのEVバンは、「Delivery 500」と「Delivery 700」の2つのモデルで提供され、価格はそれぞれ7万9900ドル(約1195万円)と8万3900ドル(約1255万円)からとなっています。今回、スクープトラックのベースとなった小型のDelivery 500は市街地での移動に最適化されていて、大型のDelivery 700はより多くの貨物と収納スペース(652立方フィート)を備えています。
リヴィアンのシニアディレクター、トム・ソロモン氏によると、このEVバンへの問い合わせは、アマゾン向けフリートの発売以来、絶えず寄せられているといいます。「配管工、電気工事士などの業種や、花の配達、食品サービス(食料品店やベーカリー)、クリーニングやリネンの配達など、幅広い業界からの関心があります。そして、いくつかのペットグルーマーからも問い合わせがあります」と述べています。

多くの顧客にとって初めてのEVバンとなるため、充電に関する質問が多いようです。リヴィアンはレベル2の充電器のインストールとセットアップに関するガイダンスを提供し、多くの顧客は夜間に充電し、100%まで充電することを想定しています。
また、顧客はそれぞれ独自のニーズを持っているため、リヴィアンは米国トップクラスのアップフィッターと提携し、顧客のニーズに沿ったバンのカスタマイズが可能だとしています。

SXSWでのデビュー後、「スクープトラック」はリヴィアンのコミュニティイベントで展示される予定。また、ベン&ジェリーズの本拠地、米国バーモント州のイベント等でも見ることができそうです。


