三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)と台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)は2025年8月22日、ゼロエミッション車両(ZEV)バスにおける戦略的協業を検討する基本合意書を締結したと発表しました。
今回の合意では、MFTBCの子会社である三菱ふそうバス製造株式会社(MFBM)と、フォックスコンの子会社である鴻華先進科技(フォクストロン)が、ZEVバスの開発、生産、サプライチェーンマネジメント、販売において協力することが決まりました。
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協業の第一弾として、フォクストロンが開発した電気大型バス「モデルT」と電気小型バス「モデルU」を皮切りに、FUSOブランドでのバス事業強化を目指します。「モデルT」は既に主要都市の公共交通機関で商業運行されており、性能と安全性に優れています。一方、「モデルU」は汎用性と高機能を追求し、柔軟性と多機能性を象徴するクリーンかつシンプルなデザインが特徴です。

MFBMは、日本製ディーゼルバスおよびZEVバスの市場導入検討を含め、バスの開発、生産、商品化のための事業プラットフォームの役割を担います。
MFTBCは商用車業界の中核メーカーとして90年以上の歴史を持ち、日本初の量産型電気小型トラック「eCanter」の開発実績があります。一方、1974年設立のフォックスコンは世界最大の電子機器製造企業で、2024年の売上高は約2080億米ドルに達し、電子機器受託製造サービス分野で世界市場の40%以上を占めています。