日本初のEV実走型教習サービス、都内で本格運用
東京ドライビングサポートは、テスラ車を活用した出張型ペーパードライバー講習サービスを正式に開始したと発表しました。同社によると、テスラのモデルYおよびモデル3を使用した実走型の運転教習は日本初の取り組みだということです。
新サービスは「AI×EV×心理的支援」をコンセプトに、運転ブランクのある受講者を対象とした個別指導型の教習プログラムです。コロナ禍による自家用車需要の高まりを背景に、都市部で増加するペーパードライバー層への対応を目的としています。
対象エリアは東京都全域(板橋区・新宿区・港区などを中心)のほか、埼玉県、神奈川県、千葉県の一部にも対応しています。受講者の自宅からの発着が可能な完全出張型サービスとして提供されます。

またテスラ車には、高性能なカメラやCPU、GPUが標準で搭載されており、安全性や操作性には定評があります。テスラ車の採用には、受講者の心理的負担軽減を図る狙いもあります。
教習は実際の道路環境で実施され、住宅街での基本操作から首都高速道路での走行まで、段階的なカリキュラムを用意しています。板橋区成増から環七、お台場方面への約2時間30分のルートなどを設定し、都市部特有の交通環境に対応した実践的な指導を行います。
講習プランは3つのコースが設定されています。運転ブランクが5年以上ある受講者向けの「スタンダードプラン(2時間)」、首都高走行を含む「プレミアムプラン(2.5時間)」、法人向けの「カスタムプラン(3時間以上)」から選ぶことが可能です。
北米では、FSD(自動運転)をベースにしたテスラのロボタクシー事業が話題ですが、いつか日本でもFSDが普及する日が来るかもしれません。そんな未来に備え、テスラ車両で運転を練習しておくというのは悪くないアイディアです。FSD車を最大現活用するためには、やはり自らも上手に運転できるスキルを備えていた方がいいですからね。