スペースXが新規株式公開(IPO)に向けて5対1の株式分割を実施したことが、2026年5月16日にブルームバーグが報じたことで明らかになりました。投資家へのメール通知を通じて伝えられたもので、分割前の1株あたり公正市場価値は526.59ドル(約7万9000円)から、分割後は約105.32ドル(約1万5800円)に調整されています。
IPO関連書類(S-1)の一般公開提出は2026年5月20日にも行われる見通しで、その後6月8日の週に投資家向けロードショーの開始が予定されています。

スペースXをめぐっては、直近の報道で上場計画が明らかになっていました。ティッカーシンボルは「$SPCX」で、価格決定が6月11日、初日の取引開始が6月12日となる予定です。調達目標額は約750億ドル(約11兆3000億円)で、評価額は2兆ドル(約300兆円)超を目指しており、実現すれば史上最大規模のIPOとなります。
今回の株式分割によって1株あたりの価格が引き下げられることで、個人投資家を含む幅広い層が参加しやすい形が整いつつあります。
こうした動きと並行して、スペースXは今週5月19日(日本時間20日未明)に、スターシップの第12回の打ち上げを実施する予定です。今回は新型「スターシップV3」と新設の「ランチパッド2」の初飛行を兼ねており、エンジンには推力が向上した最新型の「ラプター3」を採用しています。海面燃焼型の推力は従来の230トンから250トンへ、真空燃焼型は258トンから275トンへそれぞれ引き上げられました。ブースター(ブースター19号機)はメキシコ湾への着水、上段(シップ39号機)はインド洋への着水を目標としており、今回はキャッチ試験は行いません。

IPO目論見書の公開提出が5月20日に予定されているタイミングと、スターシップの打ち上げ日程が重なることは、投資家にとっても注目点となっています。打ち上げが成功すればV3の技術力を示す格好の実績となり、上場へ向けた機運を後押しする可能性があります。一方、想定外の結果となった場合も、スペースXはこれまでの試験飛行で得た知見をもとに着実に改良を重ねてきた実績があり、長期的な開発の進捗として受け止められることが多いです。いずれにせよ、打ち上げの結果はIPO前の最後の大きな節目として、市場関係者が注目しています。

