2023年5月、フォードは他の自動車メーカーに先駆け、米国とカナダでのテスラ北米充電規格(NACS)に対応する充電コネクタ採用を発表しました。そして、同社は2024年2月29日、「マスタングマッハE 」および「フォードF-150ライトニング」のオーナーに対して、CCSからNACSへの変換アダプターの無料提供を開始しました。
2月29日から6月30日までの期間、フォードは、新規および既存のフォードEVドライバーを対象にCCSからNACSへのアダプターを申請ベースで無料で提供。この期間が過ぎると、同アダプターは230ドルで購入できるようになります。
この期間にリクエストされたアダプターは、3月より出荷が開始。これにより、フォードF-150ライトニングとマスタングマッハEのオーナーは、米国とカナダのテスラスーパーチャージャー(SC)にアクセスできる最初のテスラ以外のEVオーナーとなります。また、フォードは、フォードF-150ライトニングとマスタングマッハEの車向けに、テスラSCの利用ができるようになるソフトウェアアップデートの展開も開始しました。
これらの無料のアダプターを注文するには、フォードの公式サイトから無料の「BlueOval™チャージネットワーク」に登録する必要があります。このBlueOval™チャージネットワークは、車両タッチスクリーンのFordPassアプリ、またはチャージアシストアプリを通じて支払いアカウントを提供。オーナーがアカウントを作成しプラグ&チャージを有効にすると、アダプターを使ってSCにプラグを差し込むだけで、FordPassアプリで管理される料金により自動的にSCでの充電が開始されます。
フォードは、将来的にはNACSコネクタを内蔵した次世代電気自動車の提供を開始し、テスラスーパーチャージャーにアクセスするためのアダプターは不要になると発表しています。