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サイバートラックがパトカーに! 有名カスタムメーカーがアメリカの警察に納車予定

 2024年6月7日、EVカスタマイズのパイオニアとして知られる米国のテスラ専門チューニングメーカー 「アンプラグドパフォーマンス」の法人部門「Up.fit」から、世界初となるテスラサイバートラックのパトカー仕様車が発表されました。

世界初のサイバートラックパトカー
世界初のサイバートラックパトカー

 このサイバートラックには、ルーフトップとフロントおよびサイドバンパーにパトカーライトが装備されていて、サイレンやスピーカーシステム、アップグレードされたコンピューターシステムなども追加されています。

サイバートラックパトカーには、アップグレードされたコンピューターシステムが
サイバートラックパトカーには、アップグレードされたコンピューターシステムが

 UP.FITによれば、サイバートラックパトカーは、戦術利用、軍事利用、または捜索救助任務利用のために、各機関のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能とのこと。また、囚人護送用の隔壁、K9(警察犬)を収容するユニット、銃器や装備品のラック、過酷なオフロード走行への対応、ホイールとタイヤのパッケージ、ブレーキ、スターリンクを使用した無線システム等の車両オプションを追加してカスタマイズすることも可能です。

過酷なオフロード走行に対応できる足回りも
過酷なオフロード走行に対応できる足回りも

 UP.FITといえば、2023年7月にフリート(大口法人顧客)用カスタム車両の第一弾として、テスラモデルYのパトカー仕様車を発表し話題を呼びました。現在、これらの車両は、カリフォルニア州のサウスパサデナ警察やアナハイム警察など、各地の警察署に採用されています。

 過去数年間、電気自動車を試験的に採用してきた米国の多くの警察署によると、ガソリン車のパトカーとBEVパトカーとの運用コストでは、BEVの方が大幅に経済的なことが判明しています。

 警察車両は、日々の業務の中で無線やコンピューター等の車載電子機器を起動させ続けながら、瞬時に事態に対応できる態勢を維持しなければならないので、内燃式パトカーのガソリンの60%はアイドリング時に消費されています。一方、EVは必要最小限のエネルギーですべての電子機器に電力を供給することが可能。

警察車両の運用コストではBEVの方が大幅に経済的
警察車両の運用コストでは、ガソリン車よりBEVの方が大幅に経済的

 これらの理由により、米国では経費削減のために、パトカーをガソリン車からEVに切り替える警察署が増えてきており、サイバートラックの存在には、各地の警察署も興味津々なのです。

 2024年1月、テキサス州のローゼンバーグ警察は、XとFacebookにサイバートラックをパトカーとして導入するアイデアを公開。Facebookには「追跡中、すぐにバッテリーを使い果たすのでは?」「火事になるのでは?」などの批判的な声も多く寄せられましたが、Xでは多くのユーザーが好意的な反応を示しました。また「サイバートラックは、すぐれた警察車両になるのでは?」との同署の問いかけに対し、テスラのCEOイーロン・マスクも「100点」とリプライしました。

https://twitter.com/elonmusk/status/1742240160152977844
ローゼンバーグ警察の問いかけに、イーロン・マスクが「100点」と返答

 UP.FITのサイバートラックパトカー開発には、警察当局も協力している模様。同社の公式発表では、サイバートラックパトカーはすでに注文を受けていて、早ければ 2024年後半に警察車両として納品される予定とのことです。

 映画「ブレードランナー」で描かれたような光景が、現実になる瞬間がすぐそこまで来ています。

Tesla Cybertruck Police Cruiser Gallery

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