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パワーエックス、全国27カ所の「道の駅」に急速充電器を設置。千葉県「道の駅 しょうなん」で無料の利用実験スタート

道の駅にEV急速充電器を設置する利用実験とは?

 2024年7月5日、パワーエックスは、千葉県柏市の「道の駅 しょうなん」に、150kWの急速充電に対応したEVチャージステーションを開設しました。このステーションは、同社が一般社団法人「全国道の駅連絡会」と2024年4月に締結し、日本全国の道の駅で実施する「EV充電設備の利用実験」における最初の拠点となります。

 パワーエックスと全国道の駅連絡会による「EV充電設備の利用実験」とは、2024年5月より2年間で計27カ所の道の駅に、パワーエックス製蓄電池型急速EV充電器「ハイパーチャージャー」を無料で設置。それらの道の駅においてEVユーザーに求められる高速充電器のスピードや価格帯などといった、充電サービスの受容性や利便性を検証するというもの。

 実験対象となる道の駅は、全国道の駅連絡会が実施した公募に対する応募のなかから27カ所が選定され、現在、設置に向けて協議と準備が進められています。また、実験で設置したパワーエックスの急速充電器は、2年後の実験終了後も継続して設置運営される予定です。

第一号基の設置は「道の駅 しょうなん」

 この利用実験のスタートの地として選ばれたのは、千葉県柏市にある「道の駅 しょうなん」。幹線道路からも近く利便性の高いこの道の駅は、手賀沼の湖畔に位置する豊かな自然に囲まれ、年間130万人が訪れるという人気の道の駅です。

地元の人々や関東圏のドライバーに人気が高い「道の駅 しょうなん」

「道の駅 しょうなん」内にある売り場面積677㎡の「知産知消マルシェ」には、毎日約100種類以上の新鮮な地元産の農産物や手作りのお惣菜、お弁当、お菓子、調味料などの加工品、柏市の特産品が並び、レストランやカフェでは、地元の食材を活かした食事を楽しむこともできます。

道の駅 しょうなんには洗練さえたデザインが溢れています
「道の駅 しょうなん」には洗練さえたデザインが溢れています

様々なPOPで地元の農家の顔が見える売り場に
様々なPOPで地元農家の人々の顔が見える売り場に

農産物から加工品まで様々な商品を取り扱う知産知消マルシェ

道の駅オリジナルの新商品も
道の駅オリジナルの新商品も

 また、本がある直売所として食に関する書籍を取り扱う青山ブックセンターのスペースも併設するなど、心地よい時間を過ごすことができるデザイン性の高さもこの道の駅の魅力の一つ。近隣には天然温泉を楽しめる入浴施設「天然温泉満点の湯」もあります。

「道の駅 しょうなん」のちゃのごカフェ
「道の駅 しょうなん」のちゃのごカフェ

 パワーエックスの伊藤正裕社長は、7月5日に「道の駅 しょうなん」で開催された、急速充電ステーションの開所式において、道の駅に急速充電を設置する意義について語りました。

「道の駅は幹線道路や高速道路の近くなど人流が多いところにあり、地元の良さを体験できるスポット。充電をしている30分から1時間程度の間に、買い物や食事で土地の魅力に触れることができるので、EVライフを楽しむには親和性が高い場所といえます。また、道の駅は地元の重要な生活拠点にもなっているので、地元の人が遠出をする際に、ふらりと立ち寄って急速充電をできるのも便利です」

手賀沼の湖畔に位置する自然豊かな「道の駅 しょうなん」
手賀沼の湖畔に位置する自然豊かな「道の駅 しょうなん」

 パワーエックスと全国道の駅連絡会のこの取り組みは、2023年10月に経済産業省が策定した「充電インフラ整備事業促進に向けた指針」に沿う形で実施されています。この指針では、2030年までに公共用急速充電器3万口の整備を目標とし、道の駅などの充電ニーズが高い拠点では、一口の出力が90kW以上の高出力で複数口に対応した充電器の設置が推進されています。150kWに対応し蓄電型でもある同社の急速充電ステーションは、その取り組みに適応したサービスともいえます。

道の駅しょうなん EVチャージステーション開所式でのテープカット、左から、「道の駅しょうなん」の江口仁社長、全国道の駅連絡会理事で下妻市長の菊池博さん、柏市の太田和美市長、パワーエックスの伊藤正裕社長、パワーエックスEVチャージステーション事業管掌の森居紘平さん
「道の駅しょうなん EVチャージステーション開所式」でのテープカットの様子。左から、「道の駅しょうなん」の江口仁社長、全国道の駅連絡会理事で下妻市長の菊池博さん、柏市の太田和美市長、パワーエックスの伊藤正裕社長、パワーエックスEVチャージステーション事業管掌の森居紘平さん

「蓄電池型のEV急速充電設備を使えば、50kWの余剰電力を活用して蓄電池に電気を貯め、急速充電ができるので、一日数時間しか使われないEV急速充電ステーションのために、高額な高圧変電設備を設置する必要がありません。また、太陽光発電の電気で蓄電池を充電できる『ハイパーチャージャープロ』(2025年設置開始予定)を活用することで、災害時に停電が発生した際も、自立運転で発電した電気でEV公用車やEVバス等への充電が可能となります。それにより避難所への電源供給ができるので、道の駅を防災拠点としてより機能させることができるようになります」と伊藤社長は語りました。

 パワーエックスは、2024年1月末より同社のEVステーションの会員を対象に、公共用急速充電「パワーエックスチャージステーション」の充電利用が無料となるキャンペーンを実施していて(2024年内までに終了予定)。「道の駅 しょうなん」に設置された充電器も無料で利用可能です※。
※一部の車種は充電不可。

EV充電設備の利用実験に選ばれた道の駅とは?

2024年に充電器設置予定の道の駅(12カ所)


道と川の駅 花ロードえにわ(北海道 恵庭市)
道の駅 ニセコビュープラザ(北海道 ニセコ町)
道の駅 猪苗代(福島県 猪苗代町)
道の駅 日光(栃木県 日光市)
道の駅 富楽里とみやま(千葉県 南房総市)
道の駅 みのりの郷東金(千葉県 東金市)
道の駅 しょうなん(千葉県 柏市)
道の駅 いちかわ(千葉県 市川市)
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南(静岡県 函南町)
道の駅 朝霧高原(静岡県 富士宮市)
道の駅 とよはし (愛知県 豊橋市)
道の駅 くるめ (福岡県 久留米市 )

残り15カ所は順次発表

 同社は、東京、大阪、京都、名古屋、福岡への新たな「パワーエックスチャージステーション」のローンチを予定しており、現在、14カ所で展開する自社の充電ステーションを、駅への設置も含めて年内に100拠点に拡大することを目標としています。

「道の駅 しょうなん」チャージステーションData

設置場所:道の駅しょうなん(第一駐車場内)
〒277-0911 千葉県柏市箕輪新田59-2 
営業時間:9:00〜18:00  ※施設によって異なります
公式ウェブサイト:https://www.michinoeki-shonan.jp/

導入製品:パワーエックス製 蓄電池型超急速EV充電器「ハイパーチャージャー(2024年モデル)」
最大出力:150kW(ブーストモード・10分間)/ 120kW(連続出力)
設置台数:1基
充電可能台数:2台
営業時間:24時間(年中無休)
利用対象:充電規格「CHAdeMO」での充電に対応した電気自動車を所有するEVオーナー ※一部の車種は充電不可
利用料金:「Try! PowerX」キャンペーンにより当面の間、無料 ※キャンペーン終了後は従量課金制へ変更
運用開始日時: 2024年7月5日(6月24日からプレオープンとして先行利用開始済み)

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