メルセデス・ベンツは2025年12月7日、新型GLBを発表しました。5人乗りまたは7人乗りの電動SUVで、最大631kmの航続距離を実現しています。
発売当初のラインナップは、268馬力の後輪駆動モデル「GLB 250+」と349馬力の全輪駆動モデル「GLB 350 4MATIC」の2モデル。いずれも85kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載します。800ボルトアーキテクチャの採用により、10分間の充電で最大260km分の走行が可能です。DC急速充電は最大320kWに対応します。

新型GLBはホイールベースを先代から61mm延長し、2901mmとしました。これにより2列目の足元空間が最大69mm拡大しています。オプションの3列目シートは身長168cmまでの乗員に対応します。荷室容量は通常時で541リットル、2列目を倒すと1717リットルに拡大します。
GLB 350 4MATICには前輪用の107馬力の電気モーターが追加され、必要に応じて瞬時に前輪が駆動。低負荷時には前輪モーターを切り離すことで前輪の損失を最大90%削減します。リアアクスルの電気駆動ユニットは永久磁石同期モーターで、バッテリーからホイールまでの効率は93%です。2速トランスミッションを採用し、GLB 250+の0-60マイル加速は7.3秒、GLB 350 4MATICは5.4秒です。
先進運転支援システムとして、8台のカメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサーを標準装備します。

インテリアでは、オプションのMBUXスーパースクリーンが用意されます。10.25インチのドライバーディスプレイ、14インチのセンターディスプレイ、14インチの助手席ディスプレイが一枚のガラス面に収められています。第4世代のMBUXシステムは、マイクロソフトとグーグルの人工知能を統合し、チャットGPT-4oとBingサーチを活用した複雑な会話が可能です。ナビゲーションシステムはグーグルマップをベースとし、充電ステーションを含めた最適ルートを計算します。
オプションのスカイコントロールパノラマルーフは、透明から不透明への切り替えが10から20ミリ秒で可能。エクステリアでは、94個のLEDクロームエフェクトスターを配したラジエーターグリルを採用し、空力性能では抗力係数0.28を達成しているとされています。

ドイツでは予約注文が開始されており「GLB250+」は、5万9048 ユーロ(約1070万円)から、「GLB350 4MATIC」は 6万2178 ユーロ(約1126万円)からとなっています。また、同モデルにはハイブリッドモデルの追加も予定されています。

